おはようございます。10月23日(金)のニューヨーク市場の振り返りと、本日の投資戦略ノートです。
この日の主役はダウ平均です。652.82ドル安(1.23%安)の52,215.16で引けました。S&P500は0.52%安の7,623.68、ナスダック総合は0.21%安の25,955.34です(CNBC)。前日はハイテクが売られて生活必需品やヘルスケアが買われましたが、この日は逆に、その守りの業種が売られました。

ドクター

アゲハ
きっかけは原油です。WTI原油先物は3.8%高の103.27ドルと100ドルを超え、ブレント原油先物は3.1%高の116.72ドルで4月以来の高さで引けました。米国とイスラエルがイランへの攻撃の再開を計画しているという報道が続き、イラン側も反撃の用意があると応じています(CNBC)。ダウの中では、人員の約5%を減らすと発表したAmerican Expressが3.68%安、Caterpillarが2.42%安、Goldman Sachsが1.75%安と、指数を押し下げました(CNBC・Yahoo Finance)。
一方で、ChevronとExxonMobilは最高値を付け、CrowdStrikeは8.25%高、MicronやAMDも戻しています(CNBC・Yahoo Finance)。本日の結論は「弱気」を続けます。理由と具体的な行動は「本日の戦略」に、AIがデモ口座で回している売買は最後の「100万円チャレンジ」にまとめています。
今朝の市場日記
- 指数: ダウ1.23%安・S&P500 0.52%安・ナスダック総合0.21%安・ラッセル2000 0.29%安。2%を超えて動いた指数はありません。ナスダック100はほぼ横ばい(28,957.53、1.16ポイント安)でした(CNBC・Yahoo Finance)
- 業種: 最も買われたのはエネルギー(2.52%高)、最も売られたのは生活必需品(1.75%安)。原油が100ドルを超えて石油株が買われ、前日に買われた生活必需品は、ディーゼルの値上がりが利益を削るという指摘で安売りの小売が売られました(Finviz・CNBC)
- グロース対バリュー: わずかにグロースの勝ち。グロース株ETF(IWF)は0.40%安、バリュー株ETF(IWD)は0.63%安でした(Yahoo Finance)
- お金の流れ: 生活必需品・ヘルスケア・金融・通信から、エネルギーと、前日に売られた半導体・サイバーセキュリティへ。米国債(長期債ETFのTLTは0.49%安)と金(金のETFのGLDは0.65%安)も売られ、「守りの資産に逃げる」流れが1日で止まりました(Finviz・Yahoo Finance)

ドクター

アゲハ

ドクター
金利・指標の読みです。この日の米国の指標はミシガン大学の消費者信頼感指数(10月確報値)で、48と予想の46.3を上回りました。ただ、1年先の予想インフレ率は4.7%、5年先は3.5%と、どちらも9月から0.1ポイント上がっています(CNBC)。インフレの予想が上がり、原油も上がった日なので、読みはタカ派寄りです。連想は「金利の上昇・債券安・ドル高円安・金安・割高なグロース株に逆風」になります。
結果は、金利・ドル・金は当たりました。10年債利回りは4.96%から5.00%、2年債利回りは4.65%から4.69%に上がり(米財務省)、ドル円は156.81円と円安方向、金のETFは0.65%安です(Yahoo Finance)。
外れたのはグロース株です。ナスダック100はほぼ横ばいで、半導体株ETF(SOXX)は0.53%高でした(Yahoo Finance)。運用会社Argent Capital Managementのポートフォリオマネージャーは「2週間、投資家はハイテクやデータセンター関連から安全な株へ駆け込んできたが、いずれ駆け込む人がいなくなる。今日はそういう日に見える」とCNBCに話しています。金利の逆風より、売られすぎたハイテクの買い戻しと、守りの株からの資金の戻しのほうが強く効いた1日と読めます。
出典: CNBC(10/23市況ライブ)、Finviz(セクター別騰落)、Finviz(業種別騰落)、米財務省(国債利回り)、Yahoo Finance(ナスダック100)、Yahoo Finance(ラッセル2000)、Yahoo Finance(IWF)、Yahoo Finance(IWD)、Yahoo Finance(TLT)、Yahoo Finance(GLD)、Yahoo Finance(SOXX)、Yahoo Finance(ドル円)
1. 市場全体:原油100ドル超えで、売りが守りの業種へ移った
主要指数の終値は以下のとおりです(CNBC・Yahoo Finance)。

アゲハ

ドクター
- ダウ平均: 1.23%安(652.82ドル安)の52,215.16
- S&P500: 0.52%安の7,623.68
- ナスダック総合: 0.21%安の25,955.34
- ナスダック100: ほぼ横ばい(1.16ポイント安)の28,957.53
- ラッセル2000: 0.29%安の2,775.90
週間では、S&P500が0.5%安、ナスダック総合が0.7%安、ダウ平均は0.4%高でした(CNBC)。前の晩のアジアでは、日経平均が0.34%安の62,693.16、韓国のKOSPIは0.3%高の5,550.3でした。中国のCSI300は1.71%高でしたが、週間では11週続けて下げています(CNBC)。
金利・商品・為替は以下のとおりです。
- 米10年債利回り: 5.00%(前日4.96%)
- 米2年債利回り: 4.69%(前日4.65%)
- 米30年債利回り: 5.33%(前日5.29%)
- WTI原油先物は3.8%高の103.27ドル、ブレント原油先物は3.1%高の116.72ドルで、4月以来の高さ(CNBC)
- 金のETF(GLD)は0.65%安の366.61ドル(Yahoo Finance)
- ドル円は156.81円、ドル指数は0.19%高の101.81(Yahoo Finance)
- VIXは19.45(前日19.03)。取引中は20.66まで上げた(Yahoo Finance)
10年債は5%に戻った
前日の10年債利回りは、2023年3月以来の大きな1日の下げで5%を割り、1カ月ぶりの低さになっていました(CNBC)。この日は原油高とインフレの予想の上昇で、5.00%に戻しています(米財務省)。前日の金利の下げで買われた住宅建設・地方銀行・REITのような金利に敏感な業種は、この日は続きませんでした。
ハイテクの外が10月の主役
CNBCによると、AI関連を除いたS&P500の指数は前日の時点で年初から12.4%高と、S&P500(約12%高)を上回りました。10月だけで見ると、AI関連を除いた指数は約6.6%高、S&P500は約0.4%安です。業種別では、10月はエネルギーと生活必需品がどちらも2ケタの上昇、情報技術とコミュニケーションはどちらも5%を超える下げです(CNBC)。この日は、その生活必需品も売られたのが変化です。
出典: CNBC(10/23市況ライブ)、米財務省(国債利回り)、Yahoo Finance(ダウ平均)、Yahoo Finance(VIX)、Yahoo Finance(ドル指数)
2. セクター動向:エネルギーだけが大きく上げ、生活必需品が最下位
Finvizのセクター別騰落率は以下のとおりです。

ドクター

アゲハ
- エネルギー: 2.52%高
- テクノロジー: 0.54%高
- 不動産: 0.06%高
- 資本財: 0.60%安
- 公益: 0.63%安
- 素材: 0.67%安
- ヘルスケア: 1.13%安
- 金融: 1.14%安
- 一般消費財: 1.36%安
- コミュニケーション: 1.40%安
- 生活必需品: 1.75%安
前日に最下位だったテクノロジーが2位に戻り、前日に1位だった生活必需品が最下位に落ちました。前日に買われた公益・ヘルスケア・金融も下げています。読みどころは3つです。
1つ目は、石油関連の上げです。業種別では、石油・ガスの掘削が6.15%高、石油・ガスの設備とサービスが4.94%高、石油・ガスの探鉱・生産が3.26%高でした(Finviz)。SLBは7.08%高、Halliburtonは5.21%高、ConocoPhillipsは3.55%高です(Yahoo Finance)。CNBCは、ExxonMobil・Chevron・ConocoPhillipsがそろって最高値を付けたと書いています。業種別の1位は人材サービス(6.44%高)でしたが、理由は確認できませんでした。
2つ目は、通信の下げです。業種別の通信サービスは3.34%安でした(Finviz)。SpaceXが全米で少なくとも8万の携帯基地局を使う話を進めているとBloombergが報じ、AT&Tは7.96%安、T-Mobile USは7.71%安、Verizonは1.19%安です。反対に、基地局を貸すCrown Castleは9.06%高、American Towerは4.08%高でした(CNBC・Yahoo Finance)。
3つ目は、原油高で傷む業種の下げです。Wells Fargoは、ディーゼルの値上がりが安売りの小売の利益を2027年まで削ると指摘し、Dollar Treeは4.37%安、Dollar Generalは4.62%安でした(CNBC・Yahoo Finance)。業種別の下位には、電気設備(3.47%安)、生命保険(3.18%安)、靴・アクセサリー(3.09%安)、トラック輸送(3.00%安)、航空(2.72%安)が並びます(Finviz)。
出典: Finviz(セクター別騰落)、Finviz(業種別騰落)、CNBC(10/23の値動きの大きい銘柄)、CNBC(10/23市況ライブ)
値動きの大きかった銘柄
終値の騰落はYahoo Finance、理由はCNBCです。
- Bloom Energy: 11.24%安の193.30ドル。前日の引け後の決算は売上高・利益とも予想を上回り、通期の1株利益の見通しも上げたが、四半期のフリーキャッシュフローのマイナスが気にされた
- Deckers: 4.91%安の81.09ドル。売上高14億3,000万ドルが予想の15億1,000万ドルに届かず、HOKAとUGGも予想を下回った
- American Express: 3.68%安の313.22ドル。世界の人員の約5%を減らし、3億3,600万ドルのリストラ費用を計上すると発表
- Palo Alto Networks: 7.22%高の380.55ドル。米国の安全保障機関が、ウェブの多くで使われるプログラミング言語PHPのぜい弱性を警告し、サイバーセキュリティ株がそろって買われた
- SpaceX: 1.89%高の147.49ドル。PhillipCapitalが投資判断を「売り」から「買い」に2段階上げ、目標株価を75ドルから250ドルに引き上げた
- CoreWeave: 2.46%安の54.24ドル。Morgan Stanleyが目標株価を99ドルから70ドルに下げた
出典: CNBC(10/23の値動きの大きい銘柄)、CNBC(10/23市況ライブ)、Yahoo Finance(BE)、Yahoo Finance(DECK)、Yahoo Finance(AXP)、Yahoo Finance(PANW)、Yahoo Finance(SPCX)、Yahoo Finance(CRWV)
3. 注目個別銘柄
テクニカルの数字は、Yahoo Financeの日足から筆者が計算した値です(移動平均線は終値の単純平均、RSIは14日、出来高は前日までの20日平均との比較)。
Chevron(CVX)
企業概要

ドクター

アゲハ

ドクター
米国の石油大手で、原油・天然ガスの開発と生産(上流)から、精製・販売(下流)までを手がけます。直近12カ月の売上高は2,093億8,000万ドル、純利益は205億9,000万ドルです(StockAnalysis)。
上昇の要因:原油が100ドルを超え、最高値を更新
WTI原油先物が100ドルを超え、ブレント原油先物は4月以来の高さで引けました。米国とイスラエルがイランへの攻撃の再開を計画しているという報道が背景です(CNBC)。石油株がまとめて買われ、ChevronはExxonMobil・ConocoPhillipsとともに最高値を付けました(CNBC)。出来高は約813万株と、20日平均(約733万株)の約1.1倍で、急に人が集まった上げではありません。
バリュエーション(StockAnalysis)
- 時価総額: 4,574億7,000万ドル
- PER: 22.40倍(予想PER12.25倍)
- PBR: 2.34倍
- 配当: 年7.12ドル(利回り3.05%)
- アナリスト平均目標株価: 227.92ドル(コンセンサス「Buy」)。この日の終値より低い
- 決算: 10月30日(寄り付き前)の予定
テクニカル
- 終値: 233.21ドル(2.88%高)。始値228.19ドル、取引中の高値233.74ドル(最高値)、安値228.02ドル。高値の近くで引けた
- 出来高は約813万株と、20日平均の約1.1倍
- 移動平均線: 5日227.35ドル、25日213.16ドル、75日203.56ドル、200日191.63ドル。株価は4本すべての上で、4本とも上向き
- RSI(14日): 76.89(前日71.46)。70を超え、買われすぎの目安に入った
- 上の抵抗帯: 最高値の更新中で、上に止められた価格帯はありません
- 下の抵抗帯: 214.7〜218.8ドル。3月30日(高値214.71ドル)、9月14日(217.65ドル)、15日(217.78ドル)、10月13日(218.79ドル)と4回上値を止めた帯で、10月15日(安値218.05ドル)には下値を支える側に回った。25日線213.16ドルがすぐ下にある
- パターン: 引けるパターンはありません。9月の高値の帯を10月に上に抜け、そのまま上げている所です
売買の見方
当てはまる型はありません。今は見送りです。
理由は2つです。10月30日に決算があり、1週間を切っています。RSIも76.89と高く、今入ると損切りまでが遠くなります。決算を通過した後に考えるなら、下の帯と25日線までの押しです。
- 入値: 219ドル(下の帯214.7〜218.8ドルの上の端で、陽線で反発してから)
- 損切り: 211ドル(25日線と下の帯の少し下)
- 利確: 233.5ドル(この日の最高値233.74ドルの手前)
- RR: 約1.8(損益分岐の勝率は約36%)
上に抵抗帯が無いので、利確の目安は直近の高値しか置けません。考えを変える条件は2つです。決算の後に終値で233.74ドルを超えて走るなら、追わずに次の押しを待ちます。反対に、終値で211ドルを割れば、10月の上げが崩れたと見て取り下げます。原油が下がれば、真っ先に売られる側に回る銘柄だという点も頭に置いておきます。
出典: CNBC(10/23市況ライブ)、CNBC(10/23の値動きの大きい銘柄)、StockAnalysis(CVXバリュエーション)、Yahoo Finance(CVX)
CrowdStrike(CRWD)
企業概要

アゲハ

ドクター
パソコンやサーバーをサイバー攻撃から守るソフトをクラウドで提供する、サイバーセキュリティの大手です。直近12カ月の売上高は54億ドル、純利益は4,500万ドルです(StockAnalysis)。
上昇の要因:PHPのぜい弱性の警告で、サイバー株がそろって買われた
米国の安全保障機関が、ウェブの多くで使われるプログラミング言語PHPのぜい弱性を警告しました。CrowdStrikeとPalo Alto Networksはそれぞれ約6%上げ(取引中)、サイバーセキュリティのETF(BUG)は4%高で、両社は週間で10%を超える上げのペースでした(CNBC)。終値では8.25%高です(Yahoo Finance)。出来高は約1,334万株と、20日平均(約833万株)の約1.6倍でした。
バリュエーション(StockAnalysis)
- 時価総額: 2,643億ドル
- PER: 6,987.03倍(予想PER182.32倍)
- PBR: 47.75倍
- 配当: なし
- アナリスト平均目標株価: 246.15ドル(コンセンサス「Buy」)。この日の終値より低い
- 決算: 12月1日(引け後)の見込み
テクニカル
- 終値: 257.57ドル(8.25%高)。始値238.50ドル、取引中の高値257.91ドル、安値234.79ドル。安値から上げて、ほぼ高値で引けた大きな陽線
- 出来高は約1,334万株と、20日平均の約1.6倍
- 移動平均線: 5日238.06ドル、25日255.50ドル、75日223.22ドル、200日163.61ドル。株価は4本すべての上。5日線と25日線は下向き、75日線と200日線は上向き
- RSI(14日): 55.92(前日45.84)
- 上の抵抗帯: まず259.3〜263.9ドル。9月23日(高値263.19ドル)、24日(263.87ドル)に上値を止め、10月8日(安値261.62ドル)、13日(259.30ドル)には下値を支えた帯。終値はこの帯のすぐ下。その上は273.5〜276.4ドルで、10月2日(高値273.54ドル)、5日(274.23ドル)、9日(275.12ドル)、12日(276.39ドル)の4回、ここで止められた。最高値は10月6日の286.99ドル
- 下の抵抗帯: 221.4〜224.6ドル。10月16日(安値224.60ドル)、19日(223.95ドル)、20日(221.36ドル)の3回、ここで下げ止まった。75日線223.22ドルも重なる
- パターン: 引けるパターンはありません。10月6日の最高値から下げ、75日線と下の帯で3日下げ止まった後、この日に10月22日の高値246.36ドルを上に抜けた所です
売買の見方
当てはまる型はありません。見送りです。
上の帯(259.3〜263.9ドル)のすぐ下で引けていて、ここから入ると利確の目安がすぐ上になります。上の帯を抜けてから戻りを拾う形を考えても、入値261ドル、損切り252ドル(上の帯と25日線の少し下)、利確273ドル(273.5〜276.4ドルの帯の手前)で、RRは約1.3です。基準の1.5に届きません。アナリストの平均目標株価も今の株価より下で、予想PERは182倍台と、期待がかなり乗った値段です。
考えを変える条件は2つです。終値で276.4ドルを超えれば、最高値286.99ドルの上を目安に計画を作り直します。反対に、終値で25日線255.50ドルを割り込み、この日の安値234.79ドルまで戻されるなら、ニュースの一日高だったと見ます。
出典: CNBC(10/23の値動きの大きい銘柄)、StockAnalysis(CRWDバリュエーション)、Yahoo Finance(CRWD)
AT&T(T)
企業概要

ドクター

アゲハ
米国の通信大手で、携帯電話(ワイヤレス)と光回線のインターネットが2本の柱です。直近12カ月の売上高は1,288億5,000万ドル、純利益は129億9,000万ドルです(StockAnalysis)。
下落の要因:SpaceXが携帯会社になる話が、また一歩進んだ
Bloombergは、SpaceXが全米で少なくとも8万の携帯基地局を使えるよう話し合っていて、Crown Castleなどと協議したと報じました。Starlinkの衛星から直接スマホにつなぐ仕組みと地上の基地局を組み合わせ、全米で4番目の携帯会社を作ろうとしているという内容です(CNBC)。出来高は約9,955万株と、20日平均(約4,780万株)の約2.1倍でした。
SpaceXの話で売られるのは、10月だけで3回目です。10月9日は、SpaceXがGrain Managementから800MHz帯の周波数を買う計画が伝わり、10.82%安でした(goldesel・Yahoo Finance)。10月21日の第3四半期の決算は、調整後の1株利益0.65ドルが予想の0.60ドルを上回り、2026年の見通しも「2.40ドル前後」に上げましたが、携帯の後払い契約の純増が37万9,000件と前の四半期の43万2,000件から減り、解約率も0.86%から0.92%に上がって、6.45%安でした(TIKR・Yahoo Finance)。
バリュエーション(StockAnalysis)
- 時価総額: 1,409億9,000万ドル
- PER: 11.24倍(予想PER8.25倍)
- PBR: 1.44倍
- 配当: 年1.11ドル(利回り5.30%)
- アナリスト平均目標株価: 28.76ドル(コンセンサス「Buy」)
- 決算: 10月21日に発表済み
テクニカル
- 終値: 20.93ドル(7.96%安)。始値21.74ドル、取引中の高値22.20ドル、安値20.92ドル。前日の安値22.03ドルから窓を開けて下げ、ほぼ安値で引けた
- 出来高は約9,955万株と、20日平均の約2.1倍
- 移動平均線: 5日22.44ドル、25日23.87ドル、75日24.21ドル、200日25.06ドル。株価は4本すべての下。5日・25日・200日線は下向き
- RSI(14日): 31.14(前日40.59)。30の手前まで下がった
- 上の抵抗帯: 21.8〜22.9ドル。10月9日(安値21.96ドル)、21日(21.79ドル)、22日(22.03ドル)に下げ止まった帯を、この日に窓を開けて割った。戻りではここが上値になりやすい
- 下の抵抗帯: 19.89〜20.62ドル。6月30日(安値20.57ドル)、7月1日(20.29ドル)、2日(19.89ドル)、6日(20.25ドル)、10日(20.62ドル)の5回、ここで下げ止まった。19.89ドルは52週安値
- パターン: 引けるパターンはありません。10月8日の高値24.97ドル、16日の23.85ドル、22日の22.91ドルと、戻りの高値が切り下がる下げの途中です
売買の見方
当てはまる型はありません。今は見送りです。
7月の安値の帯(19.89〜20.62ドル)まであと少しで、レンジ下限型に近い場所ではあります。ただ、この日はほぼ安値で引けた大きな陰線で、株価は200日線の下です。下げの理由は「SpaceXが携帯に入ってくる」という、すぐには消えない話です。待つなら、帯の中で陽線で反発し、RSIの谷が切り上がる(ダイバージェンス)のを確かめてからです。
- 入値: 20.70ドル(帯の中で陽線の反発を確かめてから)
- 損切り: 19.60ドル(52週安値19.89ドルの少し下)
- 利確: 22.50ドル(21.8〜22.9ドルの帯の中ほど)
- RR: 約1.6(損益分岐の勝率は約38%)
200日線の下で、根拠は下の帯の1つだけなので、条件がそろうまでは入りません。終値で19.89ドルを割れば、計画を取り下げます。
出典: CNBC(10/23の値動きの大きい銘柄)、CNBC(10/23市況ライブ)、goldesel(10/9 SpaceXの周波数の取引)、TIKR(AT&Tの第3四半期決算)、StockAnalysis(Tバリュエーション)、Yahoo Finance(T)
4. 本日の戦略:「弱気」を続ける
本日の結論は「弱気」を続けます。前回は「VIXが終値で20を超えたら現金の比率をさらに上げる」「半導体の下げが止まり、10年債が5.0%の下で落ち着いたまま、ラッセル2000の上げが続けば『やや弱気』に戻すことを考える」と決めていました。VIXは取引中に20.66まで上げましたが、終値は19.45です。半導体株ETF(SOXX)は0.53%高と下げが止まりましたが、10年債は5.00%に戻り、ラッセル2000も0.29%安でした(Yahoo Finance・米財務省)。どちらの条件にも当たっていません。理由は3つです。

アゲハ

ドクター

アゲハ
1つ目は、原油です。WTIは103.27ドル、ブレントは116.72ドルと4月以来の高さで、イランをめぐる攻撃の再開の話が続いています(CNBC)。原油高はディーゼルを通じて小売の利益とインフレの両方に効きます。
2つ目は、金利です。1年先の予想インフレ率は4.7%に上がり、10年債は5%を割った翌日に5.00%へ戻りました(CNBC・米財務省)。金利の下げに頼った反発は、まだ当てにできません。
3つ目は、売りの広がりです。前日はハイテクだけが売られましたが、この日は生活必需品・ヘルスケア・金融も下げ、11のセクターのうち8つが下げました(Finviz)。逃げ場だった業種まで売られています。
一方で、良くなった点もあります。半導体とサイバーセキュリティが戻り、ナスダック100は横ばいで止まりました。Microsoftも0.66%高です(Yahoo Finance)。「ハイテクから守りの株への駆け込みが一巡した」という見方も出ています(CNBC)。
前回の記事で取り上げた3銘柄の答え合わせです(終値はYahoo Finance)。
- Meta: 0.96%安の642.62ドル。取引中の安値は633.27ドルで、200日線632.56ドルの手前で止まり、638.6〜646.2ドルの帯の中で引けました。終値で690ドルを超えるまで計画を作りません
- ロッキード・マーティン: 2.42%高の604.18ドル。取引中に609.32ドルまで上げ、603〜613ドルの帯に入りました。552〜560ドルの帯までの押しは来ていません
- P&G: 2.76%安の161.02ドル。上の帯(165.0〜167.3ドル)で止められた後、決算の窓の中へ戻っています。見送りを続けます
前日までに取り上げた銘柄の続きは以下のとおりです(終値はYahoo Finance)。
- Micron: 2.46%高の877.55ドル。待っていた844〜862ドルの帯の中(取引中の安値858.34ドル)から、始値862.29ドルを上回って引ける陽線になりました。反発の1本目です。次の押しで帯が支えになるかを見ます
- TSMC: 1.49%高の418.51ドル。405〜413ドルの帯の上の端(取引中の安値411.15ドル)から戻しました。こちらも1本目の反発です
- SpaceX: 1.89%高の147.49ドル。下の帯142.9〜146.0ドルの上に戻りました。計画は条件(陽線の反発)を満たすかを見直します
- Salesforce: 0.69%安の248.57ドル。取引中の安値242.30ドルで、入値241ドルには届いていません
- Amazon: 0.95%安の248.00ドル。決算前は見送りを続けます
- テスラ: 0.63%安の372.22ドル。Texas Instruments: 1.86%高の284.69ドル。どちらも見送りを続けます
- General Motors: 1.67%安の75.92ドル。取引中の安値74.59ドルで、前日の75.40ドルを下回りました。谷が上がる形にはなっていません
- Microsoft: 0.66%高の524.51ドル。28日の決算まで見ません
この日の3銘柄への行動は以下のとおりです。
- Chevronは見送ります。10月30日の決算を通過してから、214.7〜218.8ドルの帯と25日線までの押しで陽線の反発が出たら、入値219ドル、損切り211ドル、利確233.5ドルで考えます
- CrowdStrikeは見送ります。上の帯のすぐ下で、RRが1.5に届きません
- AT&Tは見送ります。19.89〜20.62ドルの帯で陽線の反発とRSIのダイバージェンスがそろったら、入値20.70ドル、損切り19.60ドル、利確22.50ドルで考えます
監視項目は以下の5つです。VIXの20、10年債の5.0%、WTI原油の100ドル、イランをめぐる報道、来週の大手の決算です。28日にはMicrosoft・Alphabet・ServiceNow、30日にはChevronの決算があります(CNBC・StockAnalysis)。VIXが終値で20を超えたら、現金の比率をさらに上げます。原油が100ドルの下に戻り、10年債が5.0%の下で落ち着き、半導体の戻りが2日以上続けば、「やや弱気」に戻すことを考えます。
出典: CNBC(10/23市況ライブ)、CNBC(10/22市況ライブ)、米財務省(国債利回り)、Yahoo Finance(META)、Yahoo Finance(LMT)、Yahoo Finance(PG)、Yahoo Finance(MU)、Yahoo Finance(TSM)、Yahoo Finance(GM)
5. 100万円チャレンジ(デモ口座)
AIがデモ口座(仮想資金100万円)で実際に売買している記録です。デモ口座での売買で、投資助言ではありません。米国株を買いだけで売買し、損切りと利確の価格を入る前に決めています。

アゲハ

ドクター

アゲハ
成績(SBI証券の手数料込み)
- 評価額: 986,663円(手数料抜きは1,005,209円)
- 累計損益: 13,337円のマイナス、1.33%のマイナス(手数料抜きは5,209円のプラス、0.52%のプラス)
- 決済: 3回で1勝2敗、勝率33.3%
- 手数料込みの数字には、保有中の3銘柄を決済する時の手数料の見込み6,177円も入っています
今朝のAIの判断
10月23日の朝(日本時間7時32分)のAIの見立ては「慎重」でした。AIの言葉では「AIへの投資負担が意識されてハイテクが崩れ、VIXが19台に上がった。SPYは25日線の下にいて目先の勢いは弱い。長期トレンド(200日線より上)は保っているので、資金が流れ込んでいるヘルスケアの押し目だけを少数拾う」。前日の業種の動き(ハイテクが売られ、生活必需品・公益・ヘルスケアが上げた)を見て、新しく入るのは「資金が向いているヘルスケアで形の良い銘柄の押し目に限る」と決めています。
10銘柄を見て、採用は1件でした。
- 採用: Medtronic(パターン確定型=m100の型B)。決め手は「ネックラインと6回反応した帯が重なり、手数料込みのRRも約2.6ある」。ダブルボトムのネックライン95.41ドルと、抵抗帯94.7〜95.68ドルが重なる所への戻りを、95.9ドルの指値で拾う計画です。予想PER15.6倍と割安で、心臓の治療機器の実臨床データが良好という発表もあり、ヘルスケアへの資金の流れとも合うと見ました。弱点として「出来高が20日平均の0.26倍と薄い上昇で、ダマシに終わる」ことを挙げています
- 決算が近くて見送り: Microsoft(10月28日)、Apple(11月2日)、Amgen(11月3日)、AMD(11月3日)。Microsoftは「チャネル下限・25日線・抵抗帯が重なり、チャネル押し目型(m100の型A)の形は良い」としながら、決算を優先しました
- 形で見送り: Intuitive Surgicalは「6回反応した上値の抵抗帯の下限にちょうど当たっている」、UnitedHealthは「チャネルが下向きで、RSIも72と過熱」
- 手数料込みのRRが足りずに見送り: Salesforceは約1.58で「ハイテク売りの地合いで余裕がない」、IBMは1.5に届かない。Thermo Fisherは「決算後に出来高1.48倍で陰線となり、損切り幅1.7%は浅すぎる」
リスク規則(手数料込みRR・損失1%・決算前)で外れた計画はありませんでした。
夜中の約定・決済
- Medtronicの指値が約定しました(日本時間23時11分、95.88ドルで19株)。損切り93.6ドル、利確105.5ドルです。次の決算は11月17日(推定)
- 損切り・利確での決済はありません
保有中
- Amazon(チャネル押し目型=m100の型A): 入値254ドル、損切り246.4ドル、利確274.5ドル(含み損は5,646円)
- Deere(チャネル押し目型=m100の型A): 入値647.82ドル、損切り613.5ドル、利確718ドル(含み損は262円)
- Medtronic(パターン確定型=m100の型B): 入値95.88ドル、損切り93.6ドル、利確105.5ドル(含み損は1,401円)
一言の振り返り
朝のAIは「ヘルスケアに資金が向いている」と見てMedtronicを選びましたが、この日は前日の流れが逆転し、ヘルスケアは1.13%安、Medtronicも1.22%安の95.41ドルで引けました(Finviz・Yahoo Finance)。約定直後から含み損ですが、終値はちょうどネックラインの95.41ドルで、損切りの93.6ドルまではまだ距離があります。前日の資金の流れに乗る判断が、1日で裏返る難しさが出た日です。保有中のAmazonは取引中の安値が246.45ドルと、損切りの246.4ドルまで0.05ドルの所で止まりました(Yahoo Finance)。29日(推定)の決算の前に、計画どおり損切りに触れるかどうかが次の分かれ目です。