おはようございます。10月9日(金)のニューヨーク市場の振り返りと、本日の投資戦略ノートです。
この日は3指数がそろって反発しました。ダウは423.31ドル高(0.83%高)の51,654.95、S&P500は0.59%高の7,811.54、ナスダック総合は0.64%高の27,366.17です(CNBC)。前日に売られたソフトウェアやAmazon、Microsoftが買い戻されました。

アゲハ

ドクター
一方で、通信株は歴史的な下げになりました。SpaceXが全米の周波数の取得を発表し、携帯電話の競争が激しくなるとの見方から、Verizonは8.75%安と2002年7月以来の大きな下げです。T-Mobileは13.27%安、AT&Tは9.81%安でした(CNBC)。
本日の結論は「弱気」を続けます。株は反発しましたが、10年債の利回りは5.24%と高いままで、消費者の予想するインフレ率も上がりました。理由と具体的な行動は「本日の戦略」に、AIがデモ口座で回している売買は最後の「100万円チャレンジ」にまとめています。
今朝の市場日記
- 指数: ダウ0.83%高・S&P500 0.59%高・ナスダック総合0.64%高・ラッセル2000 0.46%高。2%を超えて動いた指数はなく、大きく動いた日ではありません
- 業種: 最も買われたのは一般消費財(1.64%高)、最も売られたのは通信サービス(0.54%安)。SpaceXの周波数の取得で、通信会社の業種が7.71%安と崩れたのが理由です(Finviz)
- グロース対バリュー: ほぼ引き分け。グロース株ETF(IWF)は0.63%高、バリュー株ETF(IWD)は0.61%高。ナスダック100は0.51%高、ダウは0.83%高でした(Yahoo Finance)
- お金の流れ: 通信会社から電波塔・ソフトウェア・ヘルスケアへ。VIXは15.41から14.84に下がり、株を買い戻す動きでした。ただ金先物も1.52%高の4,220.10ドルと買われ、守りのお金も残りました(Yahoo Finance)

アゲハ

ドクター
金利・指標の読みです。ミシガン大学の10月の消費者信頼感は46.3と記録の上で2番目の低さで、1年先の予想インフレ率は4.7%と5月以来の高さに上がりました(CNBC)。景気は弱いのに物価の見通しは上がる組み合わせで、FRBが利下げをしにくいタカ派の材料です。連想は「利回り上昇・ドル高円安・金安・割高なグロース株に逆風」になります。
実際は半分だけ当たりました。2年債の利回りは4.75%から4.80%に、10年債は5.22%から5.24%に上がり(米財務省)、ドル円も158.06円から158.25円とわずかに円安でした(Yahoo Finance)。外れたのは金とグロース株で、どちらも上がっています。金については、トランプ大統領がFRBのクック理事を調べる委員会を作ったと伝わり、FRBの独立性への不安が意識された可能性があります(筆者の推測)。グロース株は、前日の大きな下げの反動の買い戻しが勝った形です。
出典: CNBC(10/9市況ライブ)、Finviz(セクター別騰落)、Finviz(業種別騰落)、Yahoo Finance(IWF)、Yahoo Finance(IWD)、Yahoo Finance(ナスダック100)、Yahoo Finance(金先物)、Yahoo Finance(ドル円)、米財務省(国債利回り)、CNBC(クック理事の調査委員会)
1. 市場全体:3指数が反発、週間でもプラス
主要指数の終値は以下のとおりです。
- ダウ平均: 0.83%高(423.31ドル高)の51,654.95
- S&P500: 0.59%高の7,811.54
- ナスダック総合: 0.64%高の27,366.17
- ラッセル2000: 0.46%高の2,806.98(Yahoo Finance)
1週間では、S&P500が約1.2%高、ダウが0.9%高、ナスダックが0.6%高と、3指数とも週間でプラスでした(CNBC)。長い期間の国債の利回りが24年ぶりの高さをつけた週でしたが、株は持ちこたえています。
金利・商品・為替は以下のとおりです。
- 米10年債利回りは5.24%(財務省の公表値、前日5.22%)
- 米2年債は4.80%(前日4.75%)
- 米30年債は5.60%(前日と同じ)
- WTI原油は91.63ドル、ブレント原油は104.39ドル(Yahoo Finance)。CNBCも、WTIは92ドル近く、ブレントは104ドル台と、小幅高で引けたと伝えています
- 金先物は1.52%高の4,220.10ドル(Yahoo Finance)
- ドル円は158.25円(Yahoo Finance、前日158.06円)
- VIXは14.84(Yahoo Finance、前日15.41)
株が一日の高値をつけたのは、トランプ大統領が、ロシアのプーチン大統領が米国と世界の市場にディーゼル燃料を供給することに同意したと話した後でした(CNBC)。原油は清算の後、この発表で少し下げています。
前日のAI株の売りについて、Vital Knowledgeのクリサフリ氏は「AIに関わるハイテク株全体が、V字ですぐに戻るとは考えにくい」と書いています(CNBC)。実際、この日に上げたのはソフトウェアが中心で、Nvidiaは0.52%安、AMDは2.03%安と半導体の戻りは鈍いままでした(Yahoo Finance)。
SpaceXが周波数を取得、通信株が急落
この日の一番のニュースは、SpaceXの通信事業への本格的な参入です。要点は以下のとおりです(CNBC)。

ドクター

アゲハ
- SpaceXは、Grain Managementが持つ全米の800MHz帯の周波数を買うことで合意した。衛星の「Starlink Mobile」を地上の携帯電話にも広げる狙い
- Verizonは8.75%安と2002年7月以来、T-Mobileは13.27%安と2013年以来、AT&Tは9.81%安と2000年以来の大きな下げ
- 反対に、電波塔の会社が買われた。Crown Castleは15.60%高、American Towerは9.30%高(Yahoo Finance)
- FCCのカー委員長は「消費者にとって本当に良い知らせ」と話した
- JPMorganは、地上の携帯電話の網を作るには時間とお金がかかるとして、既存の通信会社への短期のリスクは「限られる」と見ている
経済指標:消費者信頼感は記録で2番目の低さ
ミシガン大学の10月の速報は以下のとおりです(CNBC)。

アゲハ

ドクター
- 消費者信頼感指数: 46.3。9月から3.7%下がり、Dow Jonesの集計の予想の47を下回った
- 現状の指数は12.2%下がって44.7、先行きの指数は2.2%上がって47.3
- 1年先の予想インフレ率は4.7%、5年先は3.5%で、どちらも5月以来の高さ
FRBの消費者の家計の調査では、借金の返済が遅れている家庭の割合が、2010年の調査以来で最も高くなりました(CNBC)。
金融政策:利上げの見方が続く
債券の市場では、まだ利上げを見込む声が出ています。スイスのUBPは、FRBは少しずつ引き締めを進め、2027年後半より前の利下げは考えにくいと見ています(CNBC)。来週から決算を出す大手の銀行の株は、8月中旬の高値から銀行株ETF(KBWB)で12%下がりました。MAI Capitalのグリサンティ氏は「銀行株の下げは、この先も利上げがあるという市場の見方の表れ」と話しています(CNBC)。
出典: CNBC(10/9市況ライブ)、CNBC(SpaceXと通信株)、CNBC(銀行株の下げ)、米財務省(国債利回り)、Yahoo Finance(VIX)、Yahoo Finance(ラッセル2000)、Yahoo Finance(WTI原油)、Yahoo Finance(ブレント原油)
2. セクター動向:一般消費財が上げ、通信が下げ
Finvizのセクター別騰落率は以下のとおりです。
- 一般消費財: 1.64%高
- ヘルスケア: 1.53%高
- 素材: 1.52%高
- 不動産: 1.37%高
- 公益: 0.76%高
- 金融: 0.68%高
- 資本財: 0.53%高
- テクノロジー: 0.36%高
- 生活必需品: 0.18%高
- エネルギー: 0.03%安
- コミュニケーション: 0.54%安
前日とほぼ逆の並びで、11のうち9セクターが上がりました。読みどころは3つです。
1つ目は、通信会社の崩れと電波塔の上げです。業種別では、通信サービスが7.71%安と最下位でした。一方で、電波塔を含む特殊REITは4.18%高と上位です。同じSpaceXのニュースで、通信会社から電波塔へ資金が動きました。
2つ目は、前日に売られたソフトウェアとネット通販の買い戻しです。業種別では、ネット通販が3.30%高、インフラのソフトウェアが3.02%高でした。CNBCによると、Palo Alto Networksは5%、CrowdStrikeは4%、Palantirは5%上げ、Amazonは3%、Microsoftは2%上げています。
3つ目は、銅とヘルスケアです。業種別の首位は銅で4.65%高でした。CNBCによると、いくつかの大きな鉱山のストライキで銅の供給が細るとの見方があります。ヘルスケアはMerckやGilead Sciencesが2%超上げ、ワクチン株も上がりました。
出典: Finviz(セクター別騰落)、Finviz(業種別騰落)、CNBC(10/9市況ライブ)
値動きの大きかった銘柄
- Moderna: 14.21%高の225.00ドル(StockAnalysis)。米国立衛生研究所(NIH)が、個人に合わせたがんワクチンの開発を急ぐ官民の取り組みを始めるとNew York Timesが報じた。2026年のS&P500で最も上げている銘柄
- Humana: 11.56%高の431.87ドル(StockAnalysis)。高齢者向けの保険の2027年の評価で、最大の契約の評価が上がった。一方でAlignment Healthcareは取引中に約14%下げた(CNBC)
- Lumentum: 5.22%高の1,103.36ドル(StockAnalysis)。最高経営責任者が、光の部品は2029年まで売り切れていると話した
- Apple: 1.11%安の336.64ドル(Yahoo Finance)。Nikkei Asiaが、iPhone 18 Proの部品の発注を減らしたと報じた。10月の生産の発注は当初の計画より15%少ないという
- Delta Air Lines: 0.04%高の82.17ドル(Yahoo Finance)。第3四半期の調整後の1株利益は1.72ドル、売上高は175億9,000万ドルで、LSEGの集計の予想(1.75ドル、176億7,000万ドル)を下回った。燃料の高さを理由に、2026年の1株利益の見通しを5.10〜5.60ドルに下げた(7月は6.50〜7.50ドル)。取引中は約2%下げる場面があった
- Teva Pharmaceutical: 取引中に6%高(CNBC)。月1回の注射の統合失調症の薬がFDAの承認を得た
出典: CNBC(10/9の値動きの大きい銘柄・日中)、CNBC(10/9市況ライブ)、StockAnalysis(MRNA株価)、Yahoo Finance(AAPL)、Yahoo Finance(DAL)
3. 注目個別銘柄
テクニカルの数字は、Yahoo Financeの日足から筆者が計算した値です(移動平均線は終値の単純平均、RSIは14日、出来高は前日までの20日平均との比較)。
Verizon Communications(VZ)
企業概要

ドクター

アゲハ

ドクター
米国の大手の通信会社です。携帯電話と、家庭や企業向けのブロードバンドが主な事業です。直近12カ月の売上高は1,389億ドル、純利益は161億7,000万ドルです(StockAnalysis)。
下落の要因:SpaceXの参入で、競争が激しくなるとの見方
SpaceXが全米の800MHz帯の周波数を買うと発表し、Starlink Mobileが地上の携帯電話の競争相手になるとの見方が広がりました。終値の下げは8.75%と、2002年7月以来の大きさです(CNBC)。
注意点が1つあります。この日は配当の権利落ち日で、1株0.7075ドルの配当の分も株価から落ちています(StockAnalysis)。そのため、株価の数字の上では前日の46.35ドルから41.65ドルと、10.14%の下げに見えます。
バリュエーション(StockAnalysis)
- 時価総額: 1,730億5,000万ドル
- PER: 12.08倍(予想PER9.13倍)
- PBR: 1.85倍
- 配当利回り: 6.80%(年2.83ドル)。21年続けて増配
- アナリスト平均目標株価: 51.12ドル(コンセンサス「Buy」)。株価から約23%上
- 次の決算: 10月26日
テクニカル
- 終値: 41.65ドル。取引中の高値は43.39ドル、安値は40.81ドル
- 出来高は約9,493万株と、20日平均(約2,204万株)の約4.3倍
- 移動平均線: 5日45.12ドル、25日47.63ドル、75日46.77ドル、200日46.53ドル。株価は4本すべての下で、25日線は下向き
- RSI(14日): 21.75。売られすぎの目安の30を大きく下回った
- 上の抵抗帯: 45.29〜46.58ドル。9月29日から10月8日まで8日間、この帯の中で動いていた。今は窓(ギャップ)の上側になる
- 下の抵抗帯: まず40.76〜40.81ドル(7月2日の安値とこの日の安値)。その下は38.39〜38.84ドルで、2025年10月23日、11月3日、2026年1月20日の3回、ここで下げ止まった
- パターン: なし。9月15日の高値51.67ドルから下げが続いていた所に、大きな窓を開けて下げた
売買の見方
RSIは21台で売られすぎですが、窓を開けた大商いの下げは、数日で戻らないことも多い形です。当てはまりそうな型は、下の38.39〜38.84ドルの帯を使う「レンジ下限型」です。ただ、この帯で止まったのはまだ3回で、レンジの確定に必要な計4回の反発がそろっていません。
自分なら、仮に組むとしても次のように見ます。
- 入値: 39.00ドル(下の帯で陽線の反発を見てから)
- 損切り: 37.90ドル(帯の少し下)
- 利確: 42.00ドル(この日の終値の少し上。上には45ドル台の窓が控える)
- RR: 約2.7(損益分岐の勝率は約27%)
ただし、10月26日に決算があります。保有中に決算をまたぐ可能性が高く、根拠も帯1つだけなので、今は見送りです。考えを変える条件は2つです。終値で38.39ドルを割れば過去1年の安値の下抜けで、見送りを続けます。反対に45.29ドルを終値で取り戻せば、窓を埋めて元の動きに戻ったと見ます。
出典: CNBC(SpaceXと通信株)、StockAnalysis(VZ株価)、StockAnalysis(VZバリュエーション)、StockAnalysis(VZ配当)、Yahoo Finance(VZ)
Humana(HUM)
企業概要

アゲハ

ドクター
米国の医療保険の会社です。高齢者向けの公的な医療保険を民間の保険会社が運営する「メディケア・アドバンテージ」が主力です。直近12カ月の売上高は1,456億8,000万ドル、純利益は12億8,000万ドルです(StockAnalysis)。
上昇の要因:2027年の評価で、最大の契約の評価が上がった
米政府のメディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)が、2027年の保険の評価(星の数)を公開しました。Humanaは最大の契約の評価が上がり、取引中に12%上げました(CNBC)。この評価は、保険会社が受け取るボーナスの額に関わります。
バリュエーション(StockAnalysis)
- 時価総額: 518億6,000万ドル
- PER: 36.56倍(予想PER31.18倍)
- PBR: 2.42倍
- 配当利回り: 0.82%
- アナリスト平均目標株価: 446.26ドル(コンセンサス「Buy」)。株価から約3%上
- 次の決算: 11月6日
テクニカル
- 終値: 431.87ドル(11.56%高)。始値は450.49ドル、取引中の高値は456.50ドル、安値は428.45ドル
- 出来高は約499万株と、20日平均(約128万株)の約3.9倍
- 移動平均線: 5日404.77ドル、25日393.11ドル、75日389.60ドル、200日296.89ドル。株価は4本すべての上
- RSI(14日): 66.20
- 上の抵抗帯: 410〜420ドル。9月3日(413.50ドル)、9月9日(419.97ドル)、9月25日(413.57ドル)、10月7日(410.01ドル)と4回、ここで上げが止まっていた
- 下の抵抗帯: 369〜376ドル。9月22日、23日、10月8日の安値
- パターン: 約6週間続いた369〜420ドルのレンジを、窓を開けて上に抜けた段階。抜けた帯まで戻って跳ね返されれば「確定」
売買の見方
当てはまる型は「パターン確定型」です。レンジの上の線(410〜420ドル)を上に抜けたので、次はそこまで戻って支えられるかを見ます。ただこの日は、始値の450ドル台から売られて安値の近くで引けています。窓の上で高値を追うのは避けます。
- 入値: 420ドル(抜けた帯の上の端まで戻って、反発を確かめてから)
- 損切り: 404ドル(帯の下の410ドルの少し下)
- 利確: 455ドル(この日の高値456.50ドルの手前)
- RR: 約2.2(損益分岐の勝率は約31%)
11月6日の決算までに、利確か損切りに届く前提です。考えを変える条件は、終値で410ドルを割り込むことです。抜けたはずのレンジに戻るので、この見方は取り下げます。
出典: CNBC(10/9の値動きの大きい銘柄・日中)、StockAnalysis(HUM株価)、StockAnalysis(HUMバリュエーション)、Yahoo Finance(HUM)
Lumentum(LITE)
企業概要

ドクター

アゲハ
光の通信の部品の会社です。レーザーなどの部品を作り、AIのデータセンターの中でデータを光で送る機器に使われます。直近12カ月の売上高は30億1,000万ドル、純損益は69億4,000万ドルの赤字です(StockAnalysis)。
上昇の要因:最高経営責任者が「2029年まで売り切れ」
ハーストン最高経営責任者が、同社の光の部品は2029年まで売り切れていると話しました。一部の製品は、来年にかけて最大70%の需要に応えるのが難しいとも述べています(CNBC)。取引中は約7%上げ、終値は5.22%高でした。
バリュエーション(StockAnalysis)
- 時価総額: 999億5,000万ドル
- PER: 赤字のため算出なし(予想PER50.65倍)
- PBR: 20.01倍
- 配当: なし
- アナリスト平均目標株価: 1,161.96ドル(コンセンサス「Buy」)。株価から約5%上
- 次の決算: 11月5日
テクニカル
- 終値: 1,103.36ドル(5.22%高)。取引中の高値は1,143.00ドルで、過去1年の高値を更新した
- 出来高は約518万株と、20日平均(約470万株)の約1.1倍
- 移動平均線: 5日1,097.62ドル、25日972.91ドル、75日868.30ドル、200日764.19ドル。4本とも上向きで、上から短い順に並ぶ
- RSI(14日): 62.60
- 過去1年の騰落率: 約577%高
- 上の抵抗帯: 1,124〜1,143ドル。10月5日(1,124.40ドル)、6日(1,137.21ドル)、9日(1,143.00ドル)と3回、ここで上げが止まった
- 下の抵抗帯: 1,027〜1,037ドル。10月2日と8日の安値
- 安値の切り上がり: 9月14日833.70ドル → 9月28日881.23ドル → 10月8日1,027.00ドル
売買の見方
上昇の流れははっきりしていて、型は「チャネル押し目型」の候補です。ただ、真上に3回止まった帯があり、押し目で入っても利確の余地が小さくなります。
- 入値: 1,035ドル(下の帯で反発を確かめてから)
- 損切り: 965ドル(25日線の972.91ドルの少し下)
- 利確: 1,120ドル(上の帯の手前)
- RR: 約1.2(損益分岐の勝率は約45%)
RRが1.5に届かず、11月5日の決算も近いので、今は見送り寄りです。1日に50ドル以上動く日も多く、損切りの幅を狭めればふだんの揺れで刈られます。考えを変える条件は、終値で1,143ドルを上抜けて、戻りでもその上を保つことです。
出典: CNBC(10/9の値動きの大きい銘柄・日中)、StockAnalysis(LITE株価)、StockAnalysis(LITEバリュエーション)、Yahoo Finance(LITE)
4. 本日の戦略:「弱気」を続ける
本日の結論は「弱気」を続けます。前回は「10年債が5.35%を終値で超えるか、VIXが20を超えるなら現金の比率をさらに上げる」「5.2%を割り込めば『やや弱気』に戻す」と決めていました。10年債は5.24%で、どちらの目安にも届いていません。VIXも14.84です。理由は3つです。

アゲハ

ドクター
1つ目は、金利です。2年債の利回りは4.80%に上がり、消費者の1年先の予想インフレ率も4.7%に上がりました。FRBが利下げに動きにくい材料が続いています。
2つ目は、反発の中身です。上げたのはソフトウェアや前日に売られた銘柄の買い戻しで、半導体は戻りませんでした。前日の下げに対して、反発の幅も小さいままです。
3つ目は、来週からの決算です。来週はJPMorganなど大手の銀行と、Johnson & Johnson、UnitedHealthが決算を出します(CNBC)。銀行株は決算の前に下げています。決算の数字が出るまで、新しい買いは小さくにとどめます。
前回の記事で取り上げた3銘柄の答え合わせです(終値はStockAnalysis)。
- Oracle: 4.59%高の141.40ドル。50日線の145.46ドルの取り戻しには届いていません。待ちを続けます
- Palantir: 5.17%高の209.05ドル。194.12ドル前後への押しは来ず、過去1年の高値の207.52ドルを上回って引けました。押しを待つ方針は変えません
- Chipotle: 3.34%安の31.59ドル。10月28日の決算待ちを続けます
この日の3銘柄への行動は以下のとおりです。
- Verizonは見送ります。38.39ドル割れなら見送りを続け、45.29ドルの取り戻しで改めて見ます
- Humanaは、420ドルへの戻りで反発を確かめてから入る形を考えます。損切り404ドル、利確455ドルです。410ドル割れで取り下げます
- Lumentumは見送り寄りです。1,143ドルの上抜けと、その上での持ち合いを待ちます
前日までに取り上げた銘柄の続きは以下のとおりです(終値はYahoo Finance)。
- Micron: 0.66%安の1,029.00ドル。取引中の安値は1,017.00ドルで、1,011.42ドルは割れていません
- Microsoft: 2.38%高の535.07ドル。517.53ドルへの押しは来ないまま反発しました
- Nvidia: 0.52%安の229.28ドル。押しを待つ方針を続け、218.28ドル割れは見送ります
- AMD: 2.03%安の608.10ドル。AI株の売りが落ち着くまで待ちます
- TSMC: 1.02%安の453.31ドル。15日の決算を待ちます
- CrowdStrike: 4.57%高の275.04ドル。50日線への押しを待つ方針は変えません
- Constellation Energy: 4.56%高の298.07ドル。前日に割った200日線の287.10ドルを取り戻しました
- Penguin Solutions: 6.58%高の76.28ドル。65.70ドルの押しの目安からは離れました
- テスラ: 2.05%高の382.70ドル。200日線の392.19ドルの上抜け待ちを続けます
- Moderna: 14.21%高の225.00ドル(StockAnalysis)。NIHのがんワクチンの報道で大きく上げました。高値は追いません
監視項目は以下の5つです。米10年債5.35%と5.2%、2年債、VIX20、来週の銀行の決算、15日のTSMCの決算を見ます。10年債が5.35%を終値で超えるか、VIXが20を超えるなら、現金の比率をさらに上げます。10年債が5.2%を割り込めば「やや弱気」に戻します。
5. 100万円チャレンジ(デモ口座)
AIがデモ口座(仮想資金100万円)で実際に売買している記録です。デモ口座での売買で、投資助言ではありません。米国株を買いだけで売買し、損切りと利確の価格を入る前に決めています。

アゲハ

ドクター

アゲハ
成績(SBI証券の手数料込み)
- 評価額: 993,644円(手数料抜きは1,003,561円)
- 累計損益: 6,356円のマイナス、0.64%のマイナス(手数料抜きは3,561円のプラス、0.36%のプラス)
- 決済: 1回で0勝1敗、勝率0%
今朝のAIの判断
10月9日の朝(日本時間7時31分)のAIの見立ては「待つ」でした。AIの言葉では「S&P500(SPY)は773.97で200日線(722.45)の上にあり、中期の上昇は維持。ただ前日は大型グロース・ハイテクが売られ、エネルギーと生活必需品に資金が移った。国債・金も買われてリスク回避の色が濃い」。そのうえで「ハイテクの下げが止まるか、バリュー銘柄に手数料込みでRR1.5以上の押し目が出るまで待つ」と決めています。
候補10銘柄のうち、新しい注文は0件でした。主な見送りの理由は以下のとおりです。
- Microsoft・ServiceNow・Intel・Apple・Amazon: ナスダック100が1.3%安、ハイテクのETF(XLK)が1.8%安で、債券と金にお金が逃げるリスクオフのため、ハイテクは見送り
- Chevron: 直近の高値=ネックラインの217.78ドルがすぐ上の壁になり、手数料込みのRRが1未満
- Visa: 手数料込みのRRが1未満
- P&G: 損切りの幅が1.3%と浅く、決算(10月22日)も近い。保有中のCoca-Colaと業種も重なる
- Thermo Fisher: 決算(10月21日)を保有中にまたぐ可能性が高く、目標もチャネルの上の線と過去1年の高値の上にある
条件を満たす計画が1つもなかった、というのがこの朝の結論です。
夜中の約定・決済
このセッション中の新しい約定と決済はありませんでした。
保有中
- Coca-Cola(チャネル押し目型=m100の型A): 入値86.11ドル、損切り84.78ドル、利確90.36ドル。チャネルの下の線85.29ドル、4回止まった抵抗帯85.16〜85.68ドル、75日線86.17ドルが重なる所で拾った。次の決算は10月27日の予定
一言の振り返り
この朝のAIは「ハイテクの下げが止まるまで待つ」と決めましたが、この日はソフトウェアを中心にハイテクが反発し、Microsoftは2.38%、Amazonは約3%上げました。結果だけ見れば一日早かった反発を逃した形です。ただ、半導体は戻らず、1日の反発で「下げが止まった」とは言えません。決めた条件どおりに待ち、保有中のCoca-Colaは損切りと利確のどちらにも届かないまま持ち越し、という静かな一日でした。