おはようございます。10月14日(水)のニューヨーク市場の振り返りと、本日の投資戦略ノートです。
この日はハイテク株が売られました。S&P500は1.11%安の7,718.94、ナスダック総合は1.88%安の26,692.87です。一方、ダウは48.62ドル安(0.09%安)の51,621.48と、UnitedHealthやAmgenなどヘルスケア株の上げに支えられて小幅安にとどまりました(CNBC)。

アゲハ

ドクター
きっかけは2つです。1つ目は、9月のCPIです。前年比3.7%増と予想の3.6%増を上回り、コアCPIも前年比2.6%増と予想の2.5%増を上回りました。2つ目は、AIへの投資を借金でまかなう企業への不安です。AIのクラウドを貸すCoreWeaveは15.46%安、Oracleは8.83%安と大きく下げました(CNBC・Yahoo Finance)。
本日の結論は「弱気」を続けます。理由と具体的な行動は「本日の戦略」に、AIがデモ口座で回している売買は最後の「100万円チャレンジ」にまとめています。
今朝の市場日記
- 指数: ダウ0.09%安・S&P500 1.11%安・ナスダック総合1.88%安・ラッセル2000 1.93%安。4指数とも2%は超えませんでしたが、ナスダック100は2.02%安と2%を超える下げで、ハイテクには大きく動いた日です(Yahoo Finance)
- 業種: 最も買われたのは生活必需品(2.30%高)、最も売られたのはテクノロジー(2.95%安)。半導体と、AIの設備にお金を借りて投資する企業が売られ、RBCはハイテクの判断を「オーバーウェイト」から「マーケットウェイト」に下げて、代わりにヘルスケアを勧めました(Finviz・CNBC)
- グロース対バリュー: バリューの圧勝。グロース株ETF(IWF)は2.24%安、バリュー株ETF(IWD)は0.13%安でした(Yahoo Finance)
- お金の流れ: 半導体・ソフトウェア・AIのインフラから、生活必需品・ヘルスケア・エネルギーへ。株から債券にも動き、米国債の長期ETF(TLT)は0.66%高、10年債利回りは5.21%から5.19%に下がりました。金先物は1.33%安の4,121.70ドルです(米財務省・Yahoo Finance)

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ドクター
金利・指標の読みです。9月のCPIは、総合が前月比0.6%増(予想どおり)・前年比3.7%増(予想3.6%増)、コアが前月比0.3%増(予想0.2%増)・前年比2.6%増(予想2.5%増)でした。ガソリンが前月比9.1%上がり、総合の上げの約半分を占めましたが、住居費や中古車、衣料品も上がっています(CNBC)。インフレが広く続いていることを示す、タカ派の材料です。CME FedWatchでは、10月27〜28日のFOMCでの利上げの確率が約54%に上がり、年内の利上げの確率は96%を超えました(CNBC)。連想は「利回り上昇・ドル高円安・金安・グロース株に逆風」になります。
実際は半分当たりました。2年債利回りは4.79%から4.82%に上がり、金は下げ、グロース株も大きく売られています。一方、10年債利回りは5.19%と少し下がり、ドル円も158.23円とわずかに円高でした(米財務省・Yahoo Finance)。CNBCは、発表直後には利回りが大きく上がったと伝えています。株が売られる中で、長い期間の債券には買いが入った、と読んでいます。
出典: CNBC(10/14市況ライブ)、CNBC(9月のCPI)、CNBC(RBCのハイテク格下げ)、Finviz(セクター別騰落)、米財務省(国債利回り)、Yahoo Finance(ナスダック100)、Yahoo Finance(IWF)、Yahoo Finance(IWD)、Yahoo Finance(TLT)、Yahoo Finance(金先物)、Yahoo Finance(ドル円)
1. 市場全体:CPIの上振れでハイテクが売られた
主要指数の終値は以下のとおりです(Yahoo Finance)。
- ダウ平均: 0.09%安(48.62ドル安)の51,621.48
- S&P500: 1.11%安の7,718.94
- ナスダック総合: 1.88%安の26,692.87
- ナスダック100: 2.02%安の29,950.82
- ラッセル2000: 1.93%安の2,729.53
3指数とも安く始まり、寄り付き直後はS&P500が0.4%安、ナスダックが0.7%安、ダウが80ドル安でした(CNBC)。そこから下げ幅を広げ、S&P500は1%を超える下げで引けています。
金利・商品・為替は以下のとおりです。
- 米10年債利回り: 5.19%(前日5.21%)
- 米2年債利回り: 4.82%(前日4.79%)
- WTI原油は1.01%高の95.09ドル(CNBC、清算値)。ブレント原油は0.28%高の105.99ドル(Yahoo Finance)
- 金先物は1.33%安の4,121.70ドル(Yahoo Finance)
- ドル円は158.23円(Yahoo Finance)
- VIXは16.87(前日15.27、Yahoo Finance)
原油は、サウジアラビアとイランが支援するフーシ派の戦闘が激しくなり、イランがホルムズ海峡を通る船への攻撃を強めていることで上げています。WTIは今週4%上げ、ExxonMobil・Chevron・ConocoPhillipsは取引中に過去最高値をつけました(CNBC)。ガソリンの全米平均は1ガロン4.33ドルと、1年前の約3.08ドルから大きく上がっています(CNBC、AAAの集計)。
AIの借金への不安が広がった
この日のもう1つの材料は、AIの設備を借金で作る企業への不安です。CoreWeaveは株と社債が一緒に売られ、2032年に満期の社債の利回りは14.8%まで上がりました。CNBCは「マグニフィセント・セブン以外の、財務の弱い企業ほど強く売られている」と伝えています。Oracleも社債の利回りが上がり、株価は9%近く下げました(CNBC)。

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ドクター
半導体も売りが続きました。Micronは4.10%安、Sandiskは5.33%安、AMDは5.73%安、Intelは4.56%安です(Yahoo Finance)。半導体株のETF(SOXX)は4.50%安でした。RBCのストラテジストは、半導体の利益予想の上方修正の勢いが鈍ってきたことを理由に挙げています(CNBC)。
銀行の決算:Bank of Americaが4.76%安
- Bank of America: 1株利益0.91ドル(予想1.10ドル、比較は不可とCNBC)、売上高301.2億ドル(予想306.9億ドル)。前日に発表された12億ドル超の制裁金で、利益は17%減。株価は4.76%安(詳しくは個別銘柄で)
- Morgan Stanley: 1株利益3.03ドル(予想2.91ドル)、売上高203.4億ドル(予想199.5億ドル)と上回ったが、投資銀行の売上高が予想に届かず、2.75%安
- BlackRock: 調整後の1株利益15.93ドル(予想14.13ドル)と上回り、運用資産は15.49兆ドル。株価は取引中に1〜2%高

アゲハ

ドクター
予想はLSEG、株価の騰落はYahoo Financeの終値です(BlackRockのみCNBCの取引中の値)。
出典: CNBC(10/14市況ライブ)、CNBC(CoreWeaveとAIの借金)、CNBC(RBCのハイテク格下げ)、CNBC(Bank of Americaの決算)、CNBC(10/14の日中の値動き)、米財務省(国債利回り)、Yahoo Finance(VIX)、Yahoo Finance(ブレント原油)、Yahoo Finance(SOXX)
2. セクター動向:生活必需品が上げ、テクノロジーが下げ
Finvizのセクター別騰落率は以下のとおりです。
- 生活必需品: 2.30%高
- ヘルスケア: 2.05%高
- エネルギー: 0.17%高
- 公益: 0.46%安
- 金融: 0.88%安
- 不動産: 0.93%安
- 一般消費財: 1.06%安
- 資本財: 1.36%安
- コミュニケーション: 1.61%安
- 素材: 1.98%安
- テクノロジー: 2.95%安
上げたのは11のうち3セクターだけで、景気に左右されにくい守りの業種に買いが集まりました。読みどころは3つです。
1つ目は、生活必需品とヘルスケアです。業種別の首位は医療保険で3.26%高、次いでディスカウントストアが3.23%高、食料品店が3.19%高、大手の製薬が3.18%高でした(Finviz)。Walmartは3.46%高、Procter & Gambleは2.28%高、UnitedHealthは4.73%高、Amgenは3.21%高です(Yahoo Finance)。RBCがハイテクの代わりに勧めたのもヘルスケアでした(CNBC)。前日に売られたJohnson & Johnsonも2.13%高と戻しています。
2つ目は、テクノロジーです。業種別では、半導体の製造装置・材料が4.04%安、半導体が3.91%安、ソフトウェアのインフラが3.12%安でした。最下位はコンピューターのハードウェアで6.06%安です(Finviz)。Barclaysが「ここまでの上げは続きにくい」として投資判断を下げたDell Technologiesは11.27%安でした(CNBC・Yahoo Finance)。
3つ目は、電力と金属です。電気設備・部品が6.16%安、独立系の発電が5.89%安、ウランが5.90%安、銀が5.53%安、金の採掘が4.24%安でした(Finviz)。AIのデータセンター向けの電力で買われてきた業種と、金属が一緒に売られています。
出典: Finviz(セクター別騰落)、Finviz(業種別騰落)、CNBC(RBCのハイテク格下げ)、CNBC(10/14の日中の値動き)、Yahoo Finance(WMT)、Yahoo Finance(UNH)
値動きの大きかった銘柄
- CoreWeave: 15.46%安の65.78ドル。社債の売りとともに、AIの借金への不安の中心になった(CNBC・Yahoo Finance)
- Dell Technologies: 11.27%安。Barclaysが投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に下げた。Hewlett Packard Enterpriseも取引中に5%近く下げた(CNBC)
- Nebius: 10.08%安、Lumentum: 9.28%安。AIの設備関連が一緒に売られた(CNBC・Yahoo Finance)
- IonQ: 取引中に8%安。20億ドルの株式の売り出しを発表した(CNBC)
- Bending Spoons: 取引中に40%高。Berkshire Hathawayが3億3,000万ドルを新たに投資し、持ち分は4%になった(CNBC)
- Berkshire Hathaway: A株が10日続伸に向かい、2018年1月以来の10連騰の場面(CNBC)
- GameStop: 取引中に2%超高。コーエンCEOが84万4,000株を買ったと開示した(CNBC)

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ドクター

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出典: CNBC(10/14の日中の値動き)、CNBC(10/14市況ライブ)、Yahoo Finance(CRWV)、Yahoo Finance(DELL)
3. 注目個別銘柄
テクニカルの数字は、Yahoo Financeの日足から筆者が計算した値です(移動平均線は終値の単純平均、RSIは14日、出来高は前日までの20日平均との比較)。

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Oracle(ORCL)
企業概要
データベースと業務ソフトの大手で、近年はAI向けのクラウド(OCI)のデータセンターを大きく広げています。直近12カ月の売上高は717億8,000万ドル、純利益は187億4,000万ドルです(StockAnalysis)。
下落の要因:AIの借金への不安
この日はCoreWeaveの株と社債の急落をきっかけに、AIの設備を借金で作る企業がまとめて売られました。Oracleも社債の利回りが上がり、2032年11月に満期の利率6.25%の社債の利回りは7.24%になっています。株価は9%近く下げて引けました(CNBC)。Oracle自身の新しい発表は、取得した記事の中にはありませんでした。
バリュエーション(StockAnalysis)
- 時価総額: 3,957億6,000万ドル
- PER: 22.45倍(予想PER16.81倍)
- PBR: 7.01倍
- 配当利回り: 1.53%(年2.00ドル)
- アナリスト平均目標株価: 237.97ドル(コンセンサス「Buy」)
テクニカル
- 終値: 130.55ドル(8.83%安)。取引中の安値は129.23ドル
- 出来高は約5,082万株と、20日平均(約2,964万株)の約1.7倍
- 移動平均線: 5日137.65ドル、25日142.23ドル、75日141.01ドル、200日160.84ドル。株価は4本すべての下で、4本とも下向き
- RSI(14日): 40.19
- 割った抵抗帯: 134.7〜136.5ドル。10月8日(134.68ドル)、9日(136.46ドル)、12日(136.50ドル)、13日(135.55ドル)の4回、ここで下げ止まっていた。さらに9月28日の安値131.6ドルも割った
- 上の抵抗帯: 141〜147ドル(25日線・75日線と、10月の高値の146.7〜146.9ドル)
- 下の抵抗帯: 114.5〜116.8ドル。7月24日(114.78ドル)、27日(116.83ドル)、28日(114.50ドル=過去1年の安値)、29日(116.20ドル)の4回、ここで下げ止まった
- パターン: 9月下旬から131.6〜146.9ドルで横ばいだった値動きを、下に抜けた形。2025年10月の過去1年の高値322.54ドルからは約60%下
売買の見方
当てはまる型はありません(見送り)。横ばいの下限を割ったばかりで、すぐ上には割ったばかりの134.7〜136.5ドルの帯があります。4本の移動平均線もすべて下向きです。
自分なら、次の形が出るまで待ちます。仮に7月の安値の帯で組むとすれば、入値118ドル(帯で陽線の反発を見てから)、損切り113ドル(帯の少し下)、利確129ドル(割った131.6ドルの手前)で、RRは2.2(損益分岐の勝率は約31%)です。ただ、株価はまだ帯から10%以上上にあり、今の時点の計画ではありません。考えを変える条件は、終値で134.7〜136.5ドルの帯を取り戻すことです。そこで横ばいに戻ったと見ます。
出典: CNBC(CoreWeaveとAIの借金)、StockAnalysis(ORCLバリュエーション)、Yahoo Finance(ORCL)
AMD(AMD)
企業概要
半導体の大手です。データセンター向けのGPU(AIの計算用)とCPU、パソコン向けのCPU、ゲーム機向けの半導体を手がけます。直近12カ月の売上高は413億1,000万ドル、純利益は64億3,000万ドルです(StockAnalysis)。
下落の要因:半導体の売りが続いた
この日は個別の材料ではなく、半導体全体の売りでした。CPIの上振れに加え、RBCが半導体の利益予想の上方修正の勢いが鈍っているとして、ハイテクの判断を下げています(CNBC)。CNBCは、AMDとSandiskが5%超、Intelが4%下げたと伝えています。前日にはAMDが信用補完でFermiを支えると伝わり、1.90%高でした。
バリュエーション(StockAnalysis)
- 時価総額: 9,320億5,000万ドル
- PER: 154.55倍(予想PER54.53倍)
- PBR: 14.70倍
- 配当: なし
- アナリスト平均目標株価: 636.21ドル(コンセンサス「Strong Buy」)
- 次の決算: 11月3日
テクニカル
- 終値: 570.82ドル(5.73%安)。始値589.57ドル、取引中の安値567.00ドル
- 出来高は約2,198万株と、20日平均(約2,171万株)とほぼ同じ。売りの量はふだん並み
- 移動平均線: 5日599.87ドル、25日590.07ドル、75日529.08ドル、200日390.95ドル。株価は5日・25日線の下、75日・200日線の上。25日・75日・200日線はどれも上向き
- RSI(14日): 46.50
- いまいる抵抗帯: 561.5〜584.7ドル。6月30日の高値584.70ドル、7月22日の高値561.50ドル、9月21日の安値582.30ドルと、10月13日(570.60ドル)・14日(567.00ドル)の安値。上値の壁だった帯が、下値の支えに変わるかを試している
- 上の抵抗帯: 600〜608ドル(9月29日〜10月1日と10月9日の安値で、割ったばかり)。その上は643〜659ドル(10月2日〜8日の高値と、6日の過去1年の高値658.52ドル)
- 下の抵抗帯: 527〜542ドル(9月17日・18日の安値と75日線529.08ドル)
- パターン: なし。10月6日の高値から約13%の押し
売買の見方
当てはまりそうな型は、561.5〜584.7ドルの帯と25日線を使う「チャネル押し目型」です。25日・75日・200日線は上向きで、上昇の流れの中の押しです。
自分なら、次のように見ます。
- 入値: 575ドル(帯で陽線の反発を見てから)
- 損切り: 558ドル(帯の下限561.5ドルの少し下)
- 利確: 640ドル(643〜659ドルの帯の手前)
- RR: 約3.8(損益分岐の勝率は約21%)
RRは十分ですが、2日続けて帯の中で売られ、半導体の売りも止まっていません。決算は11月3日で、3週間後です。帯で陽線の反発が出るまでは待ちです。考えを変える条件は2つです。終値で561ドルを割れば、帯が崩れたと見て、75日線の529ドル付近までの下げを考えます。反対に、終値で25日線の590ドルを取り戻せば、帯の反発が効いたと見ます。
出典: CNBC(10/14市況ライブ)、CNBC(RBCのハイテク格下げ)、StockAnalysis(AMDバリュエーション)、Yahoo Finance(AMD)
Bank of America(BAC)
企業概要
総資産で米国2位の銀行です。個人向けの預金・ローン・クレジットカード、企業向けの融資、投資銀行とトレーディング、資産運用(Merrill)を手がけます。直近12カ月の売上高は1,148億8,000万ドル、純利益は307億6,000万ドルです(StockAnalysis・CNBC)。
下落の要因:制裁金とトレーディングの不振
第3四半期の利益は17%減の69.3億ドル、1株利益は0.91ドルでした。前日に米財務省から12億ドル超の制裁金を受けたためで、制裁金を除けば1.08ドルです。CNBCは予想の1.10ドルとは「比較できない可能性がある」としています。規制当局は、50億ドル超の「疑わしい」取引を報告しなかったと指摘しています。
売上高も301.2億ドルと、予想の306.9億ドルに約5.7億ドル届きませんでした。債券のトレーディングは17%減の25.5億ドルで予想を約4.5億ドル下回り、株式のトレーディングも予想を約3億ドル下回りました。一方、純金利収入は7.9%増の166億ドルと、予想(165.3億ドル)をわずかに上回っています。Wells Fargoのマイク・メイヨ氏は、資本市場の成績を「同業で一番悪い」と評しました(CNBC)。
バリュエーション(StockAnalysis)
- 時価総額: 3,593億6,000万ドル
- PER: 12.47倍(予想PER10.56倍)
- PBR: 1.37倍
- 配当利回り: 2.49%(年1.28ドル)
- アナリスト平均目標株価: 66.36ドル(コンセンサス「Buy」)
テクニカル
- 終値: 51.39ドル(4.76%安)。始値49.83ドルは前日の安値53.64ドルの下に窓を開け、取引中の安値は49.26ドル。そこから戻して陽線で引けた
- 出来高は約1億1,578万株と、20日平均(約3,815万株)の約3.0倍
- 移動平均線: 5日53.57ドル、25日56.11ドル、75日59.91ドル、200日55.23ドル。株価は4本すべての下。25日・75日線は下向き
- RSI(14日): 22.64。30を下回る売られすぎの水準
- 下の抵抗帯: 49.3〜50.0ドル。5月12日(49.80ドル)、14日(49.50ドル)、15日(49.30ドル)と、この日(49.26ドル)の4回、ここで下げ止まった。その下は46.1〜47.2ドル(3月の安値。19日の46.12ドルが過去1年の安値)
- 上の抵抗帯: 52.2〜53.0ドル(10月1日・7日・8日の安値で、窓を開けて割った帯)。その上は200日線の55.23ドル
- パターン: なし。8月17日の過去1年の高値65.23ドルから約21%下
売買の見方
当てはまりそうな型は、49.3〜50.0ドルの帯を使う「レンジ下限型」です。この日は帯まで下げてから陽線で戻し、RSIも売られすぎです。ただ、この型が強くなる「200日線の上での反発」ではありません。
自分なら、仮に組むとしても次のように見ます。
- 入値: 50.2ドル(もう一度帯まで押して陽線の反発を見てから)
- 損切り: 48.8ドル(帯の少し下)
- 利確: 52.0ドル(割った52.2〜53.0ドルの帯の手前)
- RR: 約1.3(損益分岐の勝率は約44%)
RRが1.5に届かず、制裁金の問題がいつ片付くかも見えないため、見送りです。モイニハンCEOは解決の時期を約束していません(CNBC)。考えを変える条件は2つです。終値で53ドルを取り戻せば、窓を埋めて流れが戻ったと見ます。反対に、終値で49.3ドルを割れば、3月の安値の46〜47ドル台までの下げを考えます。
出典: CNBC(Bank of Americaの決算)、CNBC(10/14の日中の値動き)、StockAnalysis(BACバリュエーション)、Yahoo Finance(BAC)
4. 本日の戦略:「弱気」を続ける
本日の結論は「弱気」を続けます。前回は「CPIが予想並みにとどまり、10年債が終値で5.2%を割り込めば『やや弱気』に戻す」「10年債が5.35%を終値で超えるか、VIXが20を超えるなら現金の比率をさらに上げる」と決めていました。10年債は5.19%と5.2%を割りましたが、CPIは予想を上回ったので、「やや弱気」には戻しません。VIXは16.87で、20には届いていません。理由は3つです。

アゲハ

ドクター

アゲハ
1つ目は、インフレです。総合もコアも予想を上回り、ガソリン以外の住居費や中古車も上がっています。FedWatchでは年内の利上げがほぼ織り込まれ、12月までに0.5%の利上げとなる確率も五分五分です(CNBC)。
2つ目は、AIの借金への不安です。CoreWeaveやOracleのように、借金でAIの設備を作る企業の株と社債が一緒に売られました。CNBCは「この9カ月の簡単にお金を借りられた時代が終わりつつある」というWells Fargo Investment Instituteの見方を伝えています。
3つ目は、資金の逃げ先です。生活必需品・ヘルスケアが買われ、グロース株ETFは2.24%安でした。ハイテクから守りの業種への移動が、はっきり出た一日です。
前回の記事で取り上げた3銘柄の答え合わせです(終値はYahoo Finance)。
- Citigroup: 1.81%安の122.27ドル。決めた条件の「終値で123.2ドル割れ」に当たりました。帯が崩れたと見て、5月19日の安値119.76ドルまでの下げを考え、見送りを続けます
- Johnson & Johnson: 2.13%高の253.91ドル。決めた条件の「終値で253ドルの取り戻し」に当たりました。窓を埋めにいく動きと見て、263ドル付近を利確にした形を考え直します。入るのは251〜253ドルへの押しで陽線の反発を見てからです
- Applied Materials: 3.79%安の446.63ドル。決めた条件の「終値で450ドル割れ」に当たったので、計画は取り下げます。200日線の436.52ドルまでの下げを考えます
この日の3銘柄への行動は以下のとおりです。
- Oracleは見送ります。134.7〜136.5ドルの帯の取り戻しで改めて見ます
- AMDは、561.5〜584.7ドルの帯で陽線の反発を確かめてから入る形を考えます。入値575ドル、損切り558ドル、利確640ドルです。終値で561ドルを割れば取り下げます
- Bank of Americaは見送ります。53ドルの取り戻しで改めて見ます
前日までに取り上げた銘柄の続きは以下のとおりです(終値はYahoo Finance)。
- Humana: 1.67%高の427.40ドル。始値421.61ドルから陽線で引け、決めていた「陽線の反発」が出ました。ただCPIの後で地合いが悪いため、420ドル付近への押しを待って入る形にします。終値で410ドルを割れば取り下げます
- Micron: 4.10%安の914.13ドル。考えていた902〜921ドルの帯まで来ました。帯での陽線の反発を待ちます
- Salesforce: 0.87%安の235.95ドル。224ドルへの押しは来ていません
- Verizon: 2.04%高の44.42ドル。見送りを続けます
- Lumentum: 9.28%安の896.33ドル。見送りを続けます
- Microsoft: 1.80%安の533.69ドル。押しを待ちます
- Nvidia: 3.16%安の221.30ドル。押しを待つ方針を続けます
- TSMC: 3.40%安の430.00ドル。15日の決算を待ちます
- CrowdStrike: 4.56%安の249.29ドル。50日線への押しを待つ方針は変えません
- Palantir: 3.69%安の200.97ドル。高値は追いません
- テスラ: 2.15%安の367.16ドル。200日線の上抜け待ちを続けます
- Moderna: 4.65%高の226.30ドル。高値は追いません
- Meta Platforms: 3.27%安の737.54ドル。高値は追いません
監視項目は以下の5つです。15日のPPI(BLSが発表)、15日のTSMCの決算、AIの設備関連の社債の利回り、原油(WTIの95ドル台)、米10年債の5.2%を見ます。10年債が5.35%を終値で超えるか、VIXが20を超えるなら、現金の比率をさらに上げます。PPIが予想並みにとどまり、ナスダック100が下げ止まれば「やや弱気」に戻すことを考えます。
出典: CNBC(9月のCPI)、CNBC(CoreWeaveとAIの借金)、Yahoo Finance(C)、Yahoo Finance(JNJ)、Yahoo Finance(AMAT)、Yahoo Finance(HUM)、Yahoo Finance(MU)
5. 100万円チャレンジ(デモ口座)
AIがデモ口座(仮想資金100万円)で実際に売買している記録です。デモ口座での売買で、投資助言ではありません。米国株を買いだけで売買し、損切りと利確の価格を入る前に決めています。

ドクター

アゲハ

ドクター
成績(SBI証券の手数料込み)
- 評価額: 1,007,580円(手数料抜きは1,019,970円)
- 累計損益: 7,580円のプラス、0.76%のプラス(手数料抜きは19,970円のプラス、2.0%のプラス)
- 決済: 2回で1勝1敗、勝率50%
- 手数料込みの数字には、保有中のAmazonを決済する時の手数料の見込み2,394円も入っています
今朝のAIの判断
10月14日の朝(日本時間7時32分)のAIの見立ては「慎重」でした。AIの言葉では「指数は上昇トレンドを保ち、VIXも低い。一方で長期金利が5.2%と高く、CPIの発表を控えて方向感が出にくい。現値から離れた押し目の指値だけにし、追いかけ買いはしない」。判断の材料には、S&P500のETFが200日線と25日線の上にあること、米10年債5.22%、VIX15.3、CPI待ち、エネルギーが強くヘルスケアが弱いことを挙げています。
候補10銘柄のうち、AIが採用したのはAMDとPalo Alto Networksの2件でした。
- AMD(採用・チャネル押し目型=m100の型A): 25日線588ドルと、4回反応した抵抗帯561〜585ドルの上端が590ドル付近で重なる。上昇の流れも強い。590.54ドルの指値で押し目を待ち、損切りは帯の下の554.09ドル、利確はチャネルの上の線の手前の670ドル。11月3日の決算の前には手仕舞う前提
- Palo Alto Networks(採用したが、リスク規則で落ちた): チャネルの下の線358.5ドル・抵抗帯366〜371ドル・75日線361.3ドルが重なる372.84ドルで待つ計画だった。ただ、入値が前日の終値から5%超離れていたため、注文を出す前の規則で外れた
見送りの主な理由は以下のとおりです。
- Thermo Fisher: チャネルの下の線・抵抗帯・25日線が重なる良い形だが、10月21日の決算が10日の回避期間に入る
- Deere: ダブルボトムが失敗し、手数料込みのRRも足りない。金利の上昇も逆風
- Nvidia・Salesforce・Walt Disney・Intel: 損切りの幅が浅く、広げると手数料込みのRRが1.5に届かない
- ServiceNow: 上の抵抗までの値幅が6%しかなく、10月28日の決算も近い
夜中の約定・決済
- Amazon(チャネル押し目型=m100の型A): 前日の朝に出した254ドルの指値が、日本時間の2時16分に約定しました。6株です。この日のAmazonは1.74%安の254.08ドルで引けています(Yahoo Finance)
- AMDの590.54ドルの指値は、CPIの発表の前後(米東部時間10時まで)は止める固定ルールで、日本時間21時に一時停止されました。AIの記録では、CPIの後にAMDは2.9%安と下げて始まり、AIは日本時間23時3分に注文を取り消しています。理由は「急落の途中で即約定になるため、584.7ドルの抵抗帯の上端で戻りを確認するまで見送る」。AMDはその後、567.00ドルまで下げて570.82ドルで引けました(Yahoo Finance)
- 決済した売買はありません
保有中
- Amazon: 入値254ドル、損切り246.4ドル、利確274.5ドル(含み益は手数料抜きで76円)
一言の振り返り
この日の分かれ目は、AMDの注文でした。朝の計画どおりなら、CPIの後の下げの途中で590.54ドルで買い、終値の570.82ドルまで含み損を抱えていたはずです。発表の前に注文を止める固定ルールと、下げ始めの形を見て取り消した判断が、結果として損を避けました。一方、Amazonは計画どおり254ドルで約定しましたが、ハイテクが売られる地合いの中での買いです。損切りの246.4ドルを守れるかが、次の確認点になります。