おはようございます。10月19日(月)のニューヨーク市場の振り返りと、本日の投資戦略ノートです。
先週売られたハイテクに、買い戻しが入りました。ナスダック総合は1.11%高の26,430.89、S&P500は0.41%高の7,690.73です。一方でダウ平均は36.38ドル安(0.07%安)の51,966.03と、わずかに下げました(CNBC)。

アゲハ

ドクター
主役はAmazonです。Morgan Stanleyが「トップピック(いちばんのおすすめ)」に選び、目標株価を335ドルから350ドルに上げました(CNBC)。株価は4.98%高の262.45ドルで、9月から何度も止められてきた上の抵抗帯にぴったり届いて引けています(Yahoo Finance)。半導体株のETF(SOXX)も1.73%高で、9日続いた連敗が止まりました。
ただ、同じ日に米10年債の利回りは5.15%まで上がり、金融と公益は売られました。本日の結論は「弱気」を続けます。理由と具体的な行動は「本日の戦略」に、AIがデモ口座で回している売買は最後の「100万円チャレンジ」にまとめています。
今朝の市場日記
- 指数: ダウ0.07%安・S&P500 0.41%高・ナスダック総合1.11%高・ラッセル2000 0.25%高。2%を超えて動いた指数はなく、ハイテクの戻りが中心の1日です(CNBC・Yahoo Finance)
- 業種: 最も買われたのは一般消費財(2.05%高)、最も売られたのは公益(1.86%安)。一般消費財は、ネット通販の業種が3.83%高と引っ張りました。Morgan StanleyがAmazonをトップピックに選んだことが追い風です(Finviz・CNBC)
- グロース対バリュー: グロースの勝ち。グロース株ETF(IWF)は0.93%高、バリュー株ETF(IWD)は0.13%安でした(Yahoo Finance)
- お金の流れ: 公益・不動産・金融・生活必需品から、ハイテク・一般消費財へ。先週の流れが1日だけ逆に回りました。米国債の長期ETF(TLT)は0.74%安、金先物は0.58%安と、債券と金からもお金が出ています(Yahoo Finance)

アゲハ

ドクター
金利・指標の読みです。この日の指標は住宅で、10月の住宅建設業者の景況感(NAHB)は3ポイント下がって29と、2012年6月以来の低さでした。住宅ローン金利が7%を超えたことが重荷です(CNBC)。景気の弱さを示す数字なので、ここだけ見ればハト派寄りの材料で、連想は「利回り低下・ドル安円高・金高」になります。
実際は外れました。10年債利回りは5.09%から5.15%、2年債利回りは4.74%から4.77%に上がっています(米財務省)。CNBCは、先週の強いインフレの数字(9月の卸売物価は前年比6.3%上昇、消費者物価は3.7%上昇)がまだ効いていると伝えています。WTI原油も2.22%高の103.66ドルでした(CNBC)。ドル円は158.46円と0.42%の円安、金は0.58%安で(Yahoo Finance)、これは「利回り上昇」側の動きです。景気の弱さよりインフレの心配が強い、という読みになります。CME FedWatchでは、10月28日のFOMCで金利を据え置く確率が80%を超えています(CNBC)。
出典: CNBC(10/19市況ライブ)、CNBC(米国債利回り)、CNBC(AmazonとMorgan Stanley)、Finviz(セクター別騰落)、Finviz(業種別騰落)、米財務省(国債利回り)、Yahoo Finance(ラッセル2000)、Yahoo Finance(IWF)、Yahoo Finance(IWD)、Yahoo Finance(TLT)、Yahoo Finance(金先物)、Yahoo Finance(ドル円)
1. 市場全体:ハイテクが戻り、金利は上がった
主要指数の終値は以下のとおりです(CNBC・Yahoo Finance)。
- ダウ平均: 0.07%安(36.38ドル安)の51,966.03
- S&P500: 0.41%高の7,690.73
- ナスダック総合: 1.11%高の26,430.89
- ナスダック100: 1.17%高の29,529.34
- ラッセル2000: 0.25%高の2,728.30
寄り付き直後からS&P500は0.5%高、ナスダックは1%高と上げて始まり、そのまま引けました(CNBC)。先週はS&P500が2%近く下げて6月下旬以来の大きな下げ、ナスダックは4.5%安、情報技術のセクターは6%超の下げで2025年4月以来の悪い1週間でした。Goldman Sachsによると、先週の情報技術はヘッジファンドに世界で最も売り越されたセクターで、売り越しの割合は2016年からの記録で最大です(CNBC)。この日は、その反動の買い戻しと読めます。
金利・商品・為替は以下のとおりです。
- 米10年債利回り: 5.15%(前日5.09%)
- 米2年債利回り: 4.77%(前日4.74%)
- WTI原油先物は2.22%高の103.66ドル、ブレント原油先物は0.28%安の109.55ドル(CNBC)
- 金先物は0.58%安の4,157.00ドル(Yahoo Finance)
- ドル円は158.46円、ドル指数は0.16%高の102.00(Yahoo Finance)
- VIXは18.44(前日19.99)と、20を下回ったまま下がった(Yahoo Finance)
AIの心配は消えていない
ハイテクは戻りましたが、AIへの心配が消えたわけではありません。調査会社Gartnerの予測担当者はCNBCに「今は需要より計算資源のほうが多い」と話し、AI専門のクラウド会社(ネオクラウド)は統合や買収が進むと見ています(CNBC)。

アゲハ

ドクター
先週の売りの中心だったCoreWeaveは、Goldman Sachsが「買い」に格上げしました(目標株価は139ドルから106ドルに下げた)。寄り付き前は6%上げましたが、取引中に下げに転じて0.44%安の61.12ドルで引けています(CNBC・Yahoo Finance)。もう1つの焦点はOracleです。格付けは投資適格の一番下のBBB-で、5年物のCDS(債務不履行に備える保険)の上乗せ金利は295ベーシスポイントと、1年で287%上がりました(CNBC)。株価は1.06%高の129.59ドルです(Yahoo Finance)。
住宅と金融には逆風
住宅建設業者の景況感は2012年6月以来の低さで、買い手の来場者数も2012年4月以来の少なさです(コロナ直後の2020年4月を除く)(CNBC)。住宅ローン関連のREITのETF(REM)は取引中に16.71ドルをつけ、2020年4月以来の安値になりました(CNBC)。金融株も売られ、Wells Fargoは2.47%安、Citigroupは2.07%安、JPMorganは1.82%安です(Yahoo Finance)。
出典: CNBC(10/19市況ライブ)、CNBC(米国債利回り)、CNBC(Gartnerのネオクラウドへの見方)、CNBC(CoreWeaveの格上げ)、CNBC(Oracleの借金)、米財務省(国債利回り)、Yahoo Finance(VIX)、Yahoo Finance(ナスダック100)、Yahoo Finance(CRWV)
2. セクター動向:一般消費財とハイテクが上げ、公益が下げ
Finvizのセクター別騰落率は以下のとおりです。
- 一般消費財: 2.05%高
- テクノロジー: 1.28%高
- コミュニケーション: 0.19%高
- 素材: 0.24%安
- ヘルスケア: 0.30%安
- 資本財: 0.32%安
- 生活必需品: 0.50%安
- エネルギー: 0.72%安
- 金融: 0.86%安
- 不動産: 1.24%安
- 公益: 1.86%安
上げたのは3セクターだけで、残りの8セクターは下げました。指数が上げたのは、時価総額の大きいハイテクとAmazonが引っ張ったからです。読みどころは3つです。
1つ目は、ネット通販と自動車です。業種別の首位はネット通販で3.83%高、5位に自動車メーカーが2.47%高で入りました(Finviz)。Amazonは4.98%高、テスラは3.76%高です(Yahoo Finance)。テスラは水曜に決算を出します(CNBC)。
2つ目は、半導体の戻りです。業種別では半導体が1.88%高、コンピューターのハードウェアが3.49%高でした(Finviz)。SOXXは1.73%高で9日続いた連敗が止まり、Sandiskは5.53%高、Marvellは4.06%高、Micronは2.97%高、Intelは2.43%高です(Yahoo Finance・CNBC)。
3つ目は、金利に弱い業種です。業種別の下位には住宅ローンのREITが3.11%安、独立系の発電が2.48%安、オフィスのREITが2.43%安、住宅建設が2.25%安と並びました(Finviz)。利回りが上がった日に、借金の多い業種や住宅の業種が売られた形です。
出典: Finviz(セクター別騰落)、Finviz(業種別騰落)、CNBC(10/19市況ライブ)、CNBC(来週の決算)、Yahoo Finance(SOXX)、Yahoo Finance(TSLA)
値動きの大きかった銘柄
終値の騰落はYahoo Finance、理由はCNBCです。
- Cleveland-Cliffs: 16.34%高の14.10ドル。第3四半期の調整後の1株利益は28セントで、予想の21セントを上回った
- Datadog: 5.36%高の260.36ドル。Bernsteinが「アウトパフォーム」に格上げし、AIによる需要の強さを理由に挙げた
- Sandisk: 5.53%高の1,371.12ドル。メモリーの銘柄として半導体の戻りに乗った
- Intel: 2.43%高の92.03ドル。JPMorganが「アンダーウエート」から「ニュートラル」に格上げした。目標株価は85ドルのまま
- CoreWeave: 0.44%安の61.12ドル。Goldman Sachsの格上げで寄り付き前は6%上げたが、取引中に下げに転じた
- Ameriprise Financial: 4.07%安の480.41ドル。Bank of Americaが「買い」から「アンダーパフォーム」に2段階格下げし、目標株価を570ドルから445ドルに下げた。大きな営業チームの離脱が続いていることが理由
出典: CNBC(10/19市況ライブ)、CNBC(10/19の寄り付き前の値動き)、CNBC(10/19のアナリストの判断)、Yahoo Finance(CLF)、Yahoo Finance(DDOG)、Yahoo Finance(AMP)
3. 注目個別銘柄
テクニカルの数字は、Yahoo Financeの日足から筆者が計算した値です(移動平均線は終値の単純平均、RSIは14日、出来高は前日までの20日平均との比較)。
Amazon(AMZN)
企業概要

ドクター

アゲハ

ドクター
世界最大のネット通販と、クラウドのAmazon Web Services(AWS)を持つ会社です。広告やサブスクリプションも手がけます。直近12カ月の売上高は7,756億8,000万ドル、純利益は1,352億8,000万ドルです(StockAnalysis)。
上昇の要因:Morgan Stanleyのトップピック
Morgan Stanleyのアナリスト Brian Nowak氏は、Amazonを「トップピック」に選び、目標株価を335ドルから350ドルに上げました。金曜の終値から40%上の水準です。理由に挙げたのは、AWSの伸びがまだ株価に織り込まれていないこと(2027年のAWSの売上高は前年比47%増と予想)、AIのクラウドサービスBedrock、AIが代わりに買い物をする「エージェント型の買い物」で勝つこと、物流センターのロボット化です(CNBC)。この日の出来高は約5,474万株と、20日平均(約3,580万株)の約1.5倍でした。
バリュエーション(StockAnalysis)
- 時価総額: 2兆8,300億ドル
- PER: 21.10倍(予想PER27.92倍)
- PBR: 4.89倍
- 配当: なし
- アナリスト平均目標株価: 331.46ドル(コンセンサス「Strong Buy」)
- 次の決算: 10月29日
テクニカル
- 終値: 262.45ドル(4.98%高)。始値255.25ドル、取引中の高値263.71ドル。始値から大きく上げた陽線
- 出来高は約5,474万株と、20日平均の約1.5倍
- 移動平均線: 5日255.97ドル、25日253.05ドル、75日254.66ドル、200日242.89ドル。株価は4本すべての上。25日・75日・200日線は上向きで、5日線だけ下向き
- RSI(14日): 57.26
- 上の抵抗帯: 262.4〜263.7ドル。10月9日(高値262.80ドル)、12日(263.70ドル)、13日(262.84ドル)、この日(263.71ドル)の4回、ここで上値を止められた。その上は8月の265〜267ドル台、過去1年の高値は8月3日の287.20ドル
- 下の抵抗帯: 244.3〜245.6ドル。9月16日(安値244.30ドル)、24日(245.60ドル)、28日(244.73ドル)、29日(245.14ドル)の4回、ここで下げ止まった。すぐ下に200日線の242.89ドル
- パターン: 9月から244〜264ドルのレンジの中。上下の帯で計8回の反応があり、レンジは確定している
売買の見方
今は型に当てはまりません(見送り)。株価はレンジの上の帯に届いたところで、ここで買うのは高値追いになります。決算も10月29日と近く、入っても決算をまたぐおそれがあります。
自分なら、2つの道を分けて見ます。
1つ目は、決算を通過してから下の帯まで押した時の「レンジ下限型」です。
- 入値: 246ドル(244.3〜245.6ドルの帯で陽線の反発を見てから)
- 損切り: 241.5ドル(帯と200日線242.89ドルの少し下)
- 利確: 261ドル(上の帯262.4ドルの手前)
- RR: 約3.3(損益分岐の勝率は約23%)
200日線の上での反発で、根拠が2つ重なる位置です。
2つ目は、上に抜けた時です。終値で264ドルを超えればレンジを上に抜けたと見ますが、その場合は抜けた帯まで戻って跳ね返されるのを確認してからです。考えを変える条件は、終値で241.5ドルを割ることです。レンジと200日線の両方が崩れたと見て、計画を取り下げます。
出典: CNBC(AmazonとMorgan Stanley)、CNBC(10/19のアナリストの判断)、StockAnalysis(AMZNバリュエーション)、Yahoo Finance(AMZN)
Micron Technology(MU)
企業概要

アゲハ

ドクター
米国最大のメモリー半導体の会社です。AIのサーバー向けの高速メモリー(HBM)などで利益を伸ばしています。直近12カ月の売上高は1,331億9,000万ドル、純利益は849億7,000万ドルです(StockAnalysis)。
上昇の要因:半導体の買い戻し
CNBCは、先週9日続落した半導体株に買い戻しが入り、メモリーの銘柄ではSandiskとMicronが大きく上げたと伝えています。この日のMicron自身の新しい発表は、取得した記事の中にはありませんでした。
バリュエーション(StockAnalysis)
- 時価総額: 1兆200億ドル
- PER: 11.82倍(予想PER4.98倍)
- PBR: 7.18倍
- 配当利回り: 0.07%(年0.60ドル)
- アナリスト平均目標株価: 1,560.57ドル(コンセンサス「Strong Buy」)
- 前回の決算: 9月30日
テクニカル
- 終値: 904.90ドル(2.97%高)。始値913.54ドル、取引中の高値926.81ドル、安値900.60ドル。上げて始まったが、始値より下で引けた陰線
- 出来高は約2,557万株と、20日平均(約2,696万株)の約0.95倍。戻した日のわりに出来高は少ない
- 移動平均線: 5日916.46ドル、25日1,016.50ドル、75日957.22ドル、200日720.94ドル。株価は5日・25日・75日線の下、200日線の上。5日・25日・75日線は下向き、200日線は上向き
- RSI(14日): 38.36
- 上の抵抗帯: 902〜921ドル(前回に終値で割った帯)。この日は取引中に926.81ドルまで上に出たが、帯の中の904.90ドルまで押し戻された。その上は5日線の916ドル、75日線の957ドル
- 下の抵抗帯: 844〜862ドル。8月7日、10日、11日、10月15日の4回、ここで下げ止まった
- パターン: 8月からの844〜1,109ドルのレンジの中
売買の見方
前回と同じ「レンジ下限型」で見ます。前回は「半導体ETFの連敗が止まるまでは入らない」としていて、その条件はこの日に満たされました。ただ、株価は下の帯まで来ていません(安値900.60ドル)。
- 入値: 860ドル(844〜862ドルの帯で陽線の反発を見てから)
- 損切り: 838ドル(帯の下限844ドルの少し下)
- 利確: 900ドル(902〜921ドルの帯の手前)
- RR: 約1.8(損益分岐の勝率は約35%)
この日は割った帯へ戻ったところで止められ、陰線で引けました。前に支えだった帯が、今度は上値を抑える側に回った形です。終値で921ドルを超えて帯を取り戻せば、下の帯まで押すのを待たずに、75日線の957ドルまでの戻りを考えます。考えを変える条件は、終値で844ドルを割ることです。
出典: CNBC(10/19市況ライブ)、StockAnalysis(MUバリュエーション)、Yahoo Finance(MU)
Wells Fargo(WFC)
企業概要

アゲハ

ドクター

アゲハ
米国4大銀行の1つで、個人向けの預金・住宅ローン・カードと、企業向けの融資を手がけます。直近12カ月の売上高は831億1,000万ドル、純利益は219億8,000万ドルです(StockAnalysis)。
下落の要因:金融株の売り
CNBCは、この日に金融セクターが1%近く下げ、Wells Fargoが主な下げ役で2%超下げたと伝えています。年初からの下げは12%を超えました。Wells Fargoだけの新しい材料は、取得した記事の中にはありませんでした。同じ日に住宅建設業者の景況感が2012年以来の低さになり、住宅ローンのREITも売られています(CNBC)。
バリュエーション(StockAnalysis)
- 時価総額: 2,455億3,000万ドル
- PER: 11.83倍(予想PER10.81倍)
- PBR: 1.59倍
- 配当利回り: 2.45%(年2.00ドル)
- アナリスト平均目標株価: 97.48ドル(コンセンサス「Buy」)
- 前回の決算: 10月13日
テクニカル
- 終値: 81.80ドル(2.47%安)。取引中の安値81.71ドル。安値の近くで引けた
- 出来高は約1,653万株と、20日平均(約1,641万株)とほぼ同じ
- 移動平均線: 5日82.01ドル、25日82.83ドル、75日85.70ドル、200日84.11ドル。株価は4本すべての下で、4本とも下向き
- RSI(14日): 45.52
- 上の抵抗帯: 83.5〜84.7ドル。10月9日(高値84.06ドル)、12日(84.73ドル)、16日(84.72ドル)で上値を止められた。200日線の84.11ドルもこの帯の中
- 下の抵抗帯: 78.0〜79.8ドル。9月30日(安値79.82ドル)、10月1日(78.00ドル)、7日(79.07ドル)、14日(78.04ドル)の4回、ここで下げ止まった
- パターン: ダブルボトムの候補。10月1日の78.00ドルと14日の78.04ドルが2つの谷で、ネックラインは12日の高値84.73ドル。16日にネックラインを試して抜けられず、この日に押し戻された。段階は「候補」
売買の見方
当てはまりそうなのは「パターン確定型」ですが、今は見送りです。
型どおりに置くと、次のようになります。
- 入値: 85ドル(ネックライン84.73ドルを終値で上に抜け、戻って跳ね返されてから)
- 損切り: 77.5ドル(谷の78.00ドルの少し下)
- 利確: 91ドル(9月11〜15日の高値91.16〜91.99ドルの手前)
- RR: 約0.8(損益分岐の勝率は約56%)
谷からネックラインまでの幅が広く、損切りが深くなるためRRが1.5に届きません。4本の移動平均線もすべて上にあって下向きです。金利が上がり、住宅の数字が弱い今は、銀行株の地合いも良くありません。考えを変える条件は2つです。終値で78ドルを割れば、ダブルボトムは消えて下のレンジ探しになると見ます。反対に、ネックラインを抜けて84ドル台で下げ止まる形になれば、損切りを浅く置ける位置を改めて探します。
出典: CNBC(10/19市況ライブ)、StockAnalysis(WFCバリュエーション)、Yahoo Finance(WFC)
4. 本日の戦略:「弱気」を続ける
本日の結論は「弱気」を続けます。前回は「10年債が終値で5.0%を割り、半導体ETFの連敗が止まれば『やや弱気』に戻す」と決めていました。SOXXの連敗は止まりましたが、10年債は5.15%と逆に上がっています。条件の片方しか満たしていないので、「やや弱気」には戻しません。「VIXが終値で20を超えるか、10年債が5.35%を終値で超えるなら現金の比率をさらに上げる」の条件にも当たっていません(VIXは18.44)。理由は3つです。

アゲハ

ドクター
1つ目は、金利です。10年債は5.15%と、先週の強いインフレの数字の後も上がり続けています。JPMorganのストラテジストは「利回りが落ち着けば株を助ける」と書いており(CNBC)、裏を返せば利回りが落ち着くまでは株の重荷です。
2つ目は、上げの狭さです。11セクターのうち上げたのは3つだけで、指数を上げたのはハイテクとAmazonでした。金融・公益・不動産は売られています。
3つ目は、AIの借金の心配が残っていることです。CoreWeaveは格上げでも下げに転じ、OracleのCDSは1年で287%上がっています(CNBC)。1日の買い戻しで、先週の心配が解けたとは言えません。
前回の記事で取り上げた3銘柄の答え合わせです(終値はYahoo Finance)。
- CoreWeave: 0.44%安の61.12ドル。取引中に59.25ドルまで下げて59.5〜60.6ドルの帯を割りましたが、終値では帯の上に戻りました。「終値で59.5ドル割れ」には当たっていません。5日線は取り戻していないので、見送りを続けます
- Micron: 2.97%高の904.90ドル。上で書いたとおり、844〜862ドルの帯での陽線を待ちます
- Chevron: 0.28%安の224.37ドル。取引中に225.67ドルまで上げて過去1年の高値を更新しました。213〜219ドルの帯への押しは来ていません。見送りを続けます
この日の3銘柄への行動は以下のとおりです。
- Amazonは見送ります。決算を通過してから、244.3〜245.6ドルの帯での反発を待ちます。入値246ドル、損切り241.5ドル、利確261ドルです
- Micronは、844〜862ドルの帯での陽線の反発を待ちます。入値860ドル、損切り838ドル、利確900ドルです
- Wells Fargoは見送ります。RRが1.5に届きません
前日までに取り上げた銘柄の続きは以下のとおりです(終値はYahoo Finance)。
- TSMC: 1.84%高の420.22ドル。取引中の安値は415.50ドルで、405〜413ドルの帯までの押しは来ていません。押しを待ちます
- Salesforce: 0.73%高の242.45ドル。取引中に236.90ドルまで下げた後、始値238.48ドルから上げてネックラインの239〜241ドルの上で引けた陽線です。待っていた形に近づきました。計画は入値241ドル、損切り233ドル、利確258ドルのままです
- Walmart: 0.09%安の118.70ドル。見送りを続けます
- AMD: 1.76%高の538.05ドル。75日線の上に戻りましたが、計画は取り下げたままです
- Oracle: 1.06%高の129.59ドル。CDSの動きを見ながら、見送りを続けます
- Nvidia: 1.38%高の217.09ドル。押しを待つ方針を続けます
- Microsoft: 0.84%高の533.52ドル。決算までは見ません
- テスラ: 3.76%高の368.06ドル。水曜の決算までは見ません
- Meta Platforms: 0.55%安の705.44ドル。決算までは見ません
- Palantir: 4.36%高の194.15ドル。下げ止まりを待つ方針は変えません
- Citigroup: 2.07%安の121.69ドル。Bank of America: 1.64%安の50.39ドル。どちらも見送りを続けます
監視項目は以下の5つです。10年債の5.0%と5.35%、VIXの20、SOXXの戻りが続くか、CoreWeaveとOracleのCDS、WTI原油の100ドルを見ます。今週はテスラとMetaの決算に加え、Lam Research・Texas Instruments・Procter & Gamble・American Expressなど、S&P500の約70社が決算を出します(CNBC)。10月20日には9月の住宅着工件数と建築許可件数が出ます(CNBC)。10年債が終値で5.0%を割り、SOXXの戻りが続けば「やや弱気」に戻すことを考えます。
出典: CNBC(10/19市況ライブ)、CNBC(米国債利回り)、CNBC(Oracleの借金)、CNBC(来週の決算)、Yahoo Finance(TSM)、Yahoo Finance(CRM)、Yahoo Finance(CVX)、Yahoo Finance(AMD)
5. 100万円チャレンジ(デモ口座)
AIがデモ口座(仮想資金100万円)で実際に売買している記録です。デモ口座での売買で、投資助言ではありません。米国株を買いだけで売買し、損切りと利確の価格を入る前に決めています。

アゲハ

ドクター

アゲハ
成績(SBI証券の手数料込み)
- 評価額: 1,001,449円(手数料抜きは1,017,255円)
- 累計損益: 1,449円のプラス、0.14%のプラス(手数料抜きは17,255円のプラス、1.73%のプラス)
- 決済: 3回で1勝2敗、勝率33.3%
- 手数料込みの数字には、保有中の2銘柄を決済する時の手数料の見込み3,437円も入っています
今朝のAIの判断
10月19日の朝(日本時間7時32分)のAIの見立ては「慎重」で、新しい注文は出しませんでした。AIの言葉では「指数は200日線より上で、長期の上昇基調はまだ崩れていない。ただ、ハイテクと半導体が急落し、VIXも急上昇しているため、短期はリスクオフ」。判断の材料には、金曜の情報技術セクターのETF(XLK)3.0%安とナスダック100の2.5%安、VIXの19.99への上昇、米10年債利回り5.10%の高止まり、S&P500のETFが25日線を割ったこと、候補の多くで決算が近いことを挙げています。
候補10銘柄(うち2つは保有中のAmazonとMedtronic)を見て、採用はゼロでした。見送りの理由は大きく3つです。
- 決算が近い: Microsoft・Gilead Sciences・Texas Instruments・Eli Lilly・Lindeの5銘柄は、決算まで10日以内で避けるルールに当たりました。Microsoftは「チャネルの下の線・抵抗帯・25日線が重なる好位置でRR3.7」と形は良く、Eli LillyとGileadはニュースも追い風でしたが、決算をまたぐリスクを優先しています
- 地合いと形: AMDはチャネルの下の線を割ったばかりで、反発の確認がありません。「490〜500ドルで下げ止まるか、548ドルを回復したら見直す」としています
- 手数料とRR: Analog Devicesは手数料込みのRRが約1.33で基準に届きません。Pfizerは損切りの幅が浅く、広げるとRRが足りなくなります
リスク規則(手数料込みRR・損失1%・決算前)で外れた計画はありませんでした。
夜中の約定・決済
- Medtronic(パターン確定型=m100の型B): 損切りの92.98ドルで決済しました(入値95.89ドル)。日本時間の23時52分です。損益は手数料込みで9,749円のマイナス(手数料抜きは7,376円のマイナス、手数料は2,373円)。入る前に決めた損失の幅ちょうど(1R)の負けです
- 新しく約定した買いはありません
保有中
- Amazon(チャネル押し目型=m100の型A): 入値254ドル、損切り246.4ドル、利確274.5ドル(含み益は手数料抜きで8,037円)
- Deere(チャネル押し目型=m100の型A): 入値647.82ドル、損切り613.5ドル、利確718ドル(含み損は手数料抜きで3,301円)
一言の振り返り
この日は「慎重」で何も買わなかった日に、ハイテクが戻りました。見送ったAMDやMicrosoftも上げていますが、決算前とRRのルールで外したもので、1日の戻りで判断を変える理由にはなりません。Medtronicは計画どおり損切りに当たり、損失は決めた幅に収まりました。一方で、手数料2,373円が負けを重くしています。保有中のAmazonはMorgan Stanleyのトップピック入りで上げ、累計損益は手数料込みでもプラスになっています。